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佐賀大学名誉教授 NPO法人 シニアネット佐賀 理事長 近藤 弘樹さん



プロフィール
 名大・工・電子工学科卒。名大院・物理・E研、佐大・理工・物理学科で素粒子を研究。情報科学科(現知能情報システム学科)に移り、コンピュータとインターネットの教育への応用を研究。退職後、シニアへのインターネット普及を中心に活動。趣味はイタリアオペラ、日本と世界の歌曲。
    「インターネットは人と人とのコミュニケーションを円滑にする、つまり人間社会での助け合いを飛躍的に発展させる道具として大変優秀です」

     IT技術の進歩により、現代人の生活に欠かせないコミュニケーションツールとなったインターネット。NPO法人「シニアネット佐賀」はそのインターネットを使い、高齢者のネットワーク作りの推進を目指す団体だ。シニアネット佐賀の理事長を務めるのは、佐賀大学で知能情報システム研究に携わっていた同大名誉教授・近藤弘樹さん。
    「シニアネット佐賀のスローガンは『インターネットを活用して、安心できる豊かなシニアライフを送る』こと。様々な分野の専門家が作り上げたモノを利用することで現代人は豊かさを享受していますが、そのためにはコミュニケーションをとって、お互いに教えあうことが必要不可欠です。インターネットはそのコミュニケーションを円滑にする、つまり人間社会での助け合いを飛躍的に発展させる道具として大変優秀です。シニアネットではパソコン初心者向けの講習会を定期的に行っていますが、常に募集定員の数倍に当たる応募があり、みなさん大変真剣に学ばれています。シニア層のパソコン習得熱は非常に高いですね」
     シニアネット佐賀の活動を通じて、シニア層のIT利用促進に手応えを感じている近藤さん。しかし、そのためのインフラ整備の分野では、まだまだ課題が多いと言う。
    「自動車を例に言えば、自動車学校で運転を教えたり、道路を整備したりと、国民が自動車を使うための社会インフラはきちんと整えられています。それに対して国民がITを使うためのインフラは、近年あまりにも急にITが普及したこともあり、十分整えられているとは言えません。現在は市や町の中央公民館で講習会を行っていますが、全ての人々がITを活用できるようになるためには、それでは追いつかないのが現状です。本当の意味でITを普及させるためには、地域の公民館、いわゆる校区公民館レベルで活動しないと難しいでしょう。ネット環境の整備やスタッフの確保など課題はまだまだ多いですが、行政との連携をとりながら、少しずつ進めていくことが大事ですね」
           ※
     かつて名古屋大学の坂田昌一博士の下で素粒子について研究するなど、原子力の専門家でもある近藤さん。佐賀県民にとっても他人事ではない原発問題に話が及ぶと、その舌鋒は鋭くなった。
    「昨今の原発問題の根底にあるのは、一言で言うと『専門家の失敗』です。福島での原発事故の要因は、『巨大津波を想定外にしてしまった』という初歩的なもの。こういった誤りを防ぐためには、研究の成果を公表して、多くの人がそれぞれの視点で批判的に見ることが必要です。1950年代の日本学術会議では「公開・民主・自主」という方針が掲げられ、原子力の研究と利用に関する一切の情報は完全に公開され、国民に周知されることが必要だと提言されました。にも関わらず、原発の推進者と専門家達は情報を隠蔽し、学術研究では当たり前のこととして行われる、『研究についての批判を受け入れ、オープンに議論する』ことをしてこなかった。しかも、原発が利益をもたらすと同時に、どれくらいのリスクがあるかも説明しませんでした。原発の利益とリスクを公表して、国民が最終的な判断を下す材料を提供する、その役目を果たさなかったことも、『専門家の失敗』だと言えるでしょう」









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