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武雄市図書館・歴史資料館 副館長(学芸員) 川副 義敦さん



プロフィール
 '55年、山口市生まれ。熊本大学大学院卒業後、佐賀西高校教諭として赴任。その後佐賀県立博物館、神埼清明高校などを経て、平成12年より武雄市図書館・歴史資料館に勤務。武雄市制50周年記念特別展「蘭学の来た道」などの展覧会を企画する。今年9月、佐賀藩の前史から佐賀県成立までの歴史を物語としてまとめた「佐賀藩」を上梓。
    若者へのメッセージ
    「日本の近代化をリードした雄藩・佐賀。佐賀の人々には、品格ある生き方を示した『葉隠の魂』が息づいています。若いみなさんは、もっと佐賀に誇りを持ってほしいですね」


     NHK大河ドラマ「龍馬伝」の影響もあり、幕末が今再び脚光を浴びている。明治維新を遂行する原動力となり、日本近代化の礎となった幕末の雄藩として頻繁に名前が挙がるのが、いわゆる「薩長土肥」と言われる薩摩、長州、土佐、肥前の四藩。その中でも肥前佐賀藩は他藩にさきがけていち早く洋学を取り入れ、反射炉を築きカノン砲を鋳造するなど、当時最先端の科学技術を誇っていた。そんな佐賀鍋島藩の成立や藩政改革、幕末の雄飛から明治の佐賀戦争まで、佐賀藩の歴史を物語としてまとめたのが、今年9月に現代書館から発行された「佐賀藩」だ。著者の川副義敦さんは武雄市図書館・歴史資料館の学芸員であり、副館長も務めている。
    「幕末の佐賀藩は開明・進取の気性を持った藩主鍋島直正のもと、幕末を代表する雄藩へと成長しました。幕末はまさに『佐賀の時代』であったと言えるでしょう。しかし、当の佐賀県民でさえ、その時代を正しく理解し、ふるさと佐賀に誇りを持っている人は少ないのではないでしょうか。この本が、日本近代化のさきがけとなった佐賀を知る一助となればうれしいですね」
     川副さんは山口市の出身。熊本大学大学院を卒業後、両親の生まれ故郷である佐賀で高校教諭となった。その後佐賀県立博物館勤務などを経て、平成12年より武雄市図書館・歴史資料館に勤務する。川副さんが「佐賀藩」を執筆したのは、佐賀大学地域学歴史文化研究センターの青木歳幸教授からの依頼がきっかけ。その依頼を承諾するかどうか迷っていた川副さんの背中を押したのは、幕末の武雄領主・鍋島茂義の存在だった。
    「私が勤める武雄市図書館・歴史資料館には、当時の武雄領主の買い物帳とも言える『長崎方控』など、当時の貴重な資料が収められています。それらの資料を遺した武雄領第二十八代領主・鍋島茂義は、積極的に蘭学を導入した人物として知られ、後に佐賀藩で蘭学が発展する契機となりました。彼は佐賀藩の近代化を推し進めた人物の一人と言えますが、残念ながら彼の功績は地元の人々にさえあまり知られていません。武雄に残る資料の価値を多くの人に認識してもらい、茂義が日本の近代化に果たした功績を顕彰すること。この本を書くことで、それが実現すると思ったんです」
     川副さんはこの本の中で、「葉隠」についてもふれている。「武士道といふは、死ぬ事と見つけたり」…この言葉の根底に流れる葉隠の魂についても語ってくれた。
    「葉隠というとどうしても殺伐としたイメージを持たれがちですが、葉隠の中にある『死ぬ』という言葉は、必ずしも肉体の死を意味してはいません。それは、自己を殺して他者のために働くことであり、品格のある武士の生き方を示していると思います。そんな『葉隠の魂』は、きっと今も佐賀人の中に受け継がれていることでしょう。そのことを誇りとして、もっと郷土を愛してほしいですね」









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