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「三日間 命の輝き」著者 千住 英正さん
    「人と人とのつながり、命の尊さ、日々幸せを感じて生きることの素晴らしさ・・・。愛心が教えてくれたことを、今度は私達が多くの人達に伝えていく番だと思っています」

      純白の雲の上、両親のもとに生まれてくる日を夢見て、思い思いに遊ぶこどもたち。あるこどもは楽しそうに歌を歌っている。「三日間 命の輝き〜天使になった娘がのこしたもの〜」と題された本の表紙には、そんな心和む幸せな情景が描かれていた。この本の著者は、佐賀市在住の千住英正さんとますみさん。二人は去年2月、待ち望んでいた小さな命を授かった。しかし、三人がともに暮らせたのは、三日間というあまりに短い時間だった。
      ますみさんのお腹に新しい命が宿ったのは、2007年の春。病院で小さな赤ちゃんの心音を確認した瞬間、涙があふれて止まらなかった。日々お腹の中で成長する命を感じ、ますみさんのマタニティ日記には幸せな毎日が書き綴られていく。   しかし、妊娠6ヶ月目の検診で、お腹の赤ちゃんの心臓に異常が見つかった。その後の検査で二人を待っていたのは、あまりに過酷な現実だった。赤ちゃんは「18トリソミー」と呼ばれる、染色体異常による先天的疾患を患っていた。5千人から8千人に一人の確率で発症し、その多くは死産、1歳に達する確率は10%という絶望的な病。愛するわが子を胸に抱く日を夢見ていた二人は、突然真っ暗な闇の中に叩き落された。悲しみの底で、ただ泣きじゃくるだけのますみさん。しかし、同じ悲しみの淵にいたはずの英正さんが選んだのは、悲しみを共有することではなく、悲しみの中から幸せを見出すことだった。
    「『今の幸せを大切にして、過ごそう。赤ちゃんがおなかの中にいる幸せをちゃんと感じよう』。そう、ますみに言いました。私達は、もしかしたら娘と会うことはできないかもしれない。会えたとしても、長く一緒にはいられないだろう。その悲しみをしっかりと受け止めて、その上で、大切な命を授かった幸せを、娘とともに過ごせる幸せを感じていたい、そう思ったんです」
      2人はお腹の中の命に「心から愛している」という思いを込めて「愛心」(まな)と名付けた。ますみさんの日記には再び、愛心ちゃんとの幸せな日々が綴られていく。
      そして2008年2月10日、愛心ちゃんはこの世に生を受けた。多くの人々の愛情に支えられ懸命に生きた愛心ちゃんは、3日後の13日、ますみさんの腕の中から、静かに旅立っていった。
    「愛心を失った悲しみは、時間が経っても決して癒えることはありません。しかし、いつまでも悲しんでいては、愛心も安心して眠れないでしょう。『もうお母さんは大丈夫だよ』、そう愛心に伝えるために、ますみはこの本を描きました。そして、私達と同じような悲しみを背負った人たちと、その周りのみなさんに向けて、私からのメッセージも添えています。愛心の物語をただの悲話で終わらせるのではなく、愛心が残してくれたものをしっかりと伝えるために、このメッセージが役にたてばと思っています」
      愛心ちゃんが亡くなって一年が経った。現在、英正さんは佐世保や北九州の小中学校での講演や本の全国展開など、愛心ちゃんが残したメッセージを多くの人々に伝えるべく活動を続けている。
    「愛心が生きた時間は三日間と短いものでしたが、私達夫婦は愛心からたくさんのことを教えてもらいました。人間は一人ではなく、たくさんの人々とのつながりの中で生きていること。当たり前だと思っていた命の尊さ。そして日々幸せを感じて生きることの素晴らしさ・・・。愛心が教えてくれたことを、今度は私達が多くの人達に伝えていく番だと思っています。小さな体で病気と闘い懸命に生き、天国に帰っていった愛心とは、もう会うことはできません。でも、私達が愛心と同じように日々懸命に生きて、後悔することなく最期に笑って死ぬことができたら、きっとそこで愛心に会えるはずですから」









プロフィール
 昭和50年、佐賀市生まれ。工場勤務などの職を経て、25歳の時に古着ショップ「SENYA ICHIBA」をオープン。’08年2月、先天性疾患のあった長女愛心(まな)ちゃんが他界。同年10月、絵本「三日間 命の輝き〜天使になった娘がのこしたもの〜」を出版。現在は店舗経営のかたわら、講演や本の全国展開など、愛心ちゃんが残したメッセージを伝えるべく活動中。
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