tjsaga.co.jp を検索 WWW を検索  
トップ>佐賀の人
No.001〜050のリストへ   No.051〜100のリストへ   No.101〜150のリストへ   No.151〜のリストへ

No.182


Profile

  昭和29年、三瀬村生まれ。昭和49年、三瀬村役場に就職。平成16年、体調を崩して役場を退職、自宅の納屋などを改装し、平成18年2月に長年の夢だった農家民宿「具座」をスタート。現在も月に平均50人ほどの宿泊者を迎え、幅広い世代に農業の魅力と食の大切さを伝えている。農家民宿「具座」TEL 0952-56-2649


若者たちへの
メッセージ

「みなさんも夢を持って、それに向けて今何ができるかをしっかり考え、行動を起こせるようにしてほしい。現実的な問題もあって夢ばかり追求するわけにはいかないけど、一度しかない人生、その夢に向かって進んでほしいですね。日々の生活の中でも、夢のために人の話を聞いたり、色々な場所に足を運んだり、その積み重ねが、夢への道を開いてくれると思います」


農家民宿「具座」代表
 藤瀬 吉徳 さん  - Yoshinori Fujise -
「農業には喜びもあれば苦しみもある。その魅力を、これからもみなさんに伝えていきたいと思います」

 農村地域に滞在してその土地の生活や文化を体験し、自然や人々との交流を楽しむ「グリーン・ツーリズム」が日本でも注目を集めつつある。農村での滞在・体験・交流という意味でまさにグリーン・ツーリズムの真髄を味わえるのが、農家に宿泊してその仕事や生活を実際に体験できる「農家民宿」というシステム。この農家民宿の佐賀での先駆けとなったのが、平成18年2月に三瀬村でスタートした「具座」だ。具座の代表としてこれまで多くの宿泊者に農村体験を提供してきたのが、地元三瀬村出身の藤瀬吉徳さん。
 藤瀬さんは三瀬村生まれの三瀬村育ち。三瀬村役場職員として地元農業の今後を考える中で、三瀬の自然と昔ながらの農村文化を生かす手段として「農家民宿」という手法にたどりつく。
「三瀬に外部の人々を呼ぶための方法として、私は村内の農家のみなさんに農家民宿を勧める立場でした。でも、他の農家の人々に勧めながら、本当は自分で農家民宿をやりたいという夢を持っていたんです。しかし、現実的な生活のことを考えるとなかなか夢に向かって踏み出すことができない。自分の中では、ずっとその想いがくすぶっていたんだと思います」
具座では、宿泊客に特別なもてなしは行わない。農作業の種まきや収穫といった農作業をした後は薪割りをして五右衛門風呂を沸かし、竈で炊いた御飯と素朴な三瀬の家庭料理を食べる。時季によっては野山の散策や魚釣り、餅つきや蕎麦打ちなどの体験も加わる。この何でもない農村の一日が、都市で暮らす現代人にとっては何物にも代え難い貴重な体験となるのだ。
 「具座で体験できる農村生活は、私たちにとっては特別なものではありません。でも、都会で暮らす人達にとっては、普段ふれることのない自然と直接ふれあえる貴重な体験になるようです。特に子供達にとっては、農作物を土から収穫したり、薪で風呂を沸かしたりといった仕事が楽しいらしく、本当に喜んで取り組んでくれます。普段家では何も手伝わないという子供が、ここでは『次は何をすればいいですか?』と積極的に聞いてきて、ご両親をびっくりさせたりするんですよ。自分の力で御飯が炊けたり、自分が沸かしたお風呂に入るという経験が、大きな感動につながっているようですね。私が具座を通してみなさんに伝えたいのは、いつも食べている食物が、こうして人の手で作られている、ということ。そこには喜びもあれば、苦しみもあります。そのことを実際に目で見て経験することによって、農業についての理解や食物への感謝を深めてもらえたら嬉しいですね」
 農家民宿という仕事に喜びと誇りを持ち、宿泊者を温かな目で見守ってきた藤瀬さん。彼に、これからの具座について聞いた。
「今年は東屋を作るという目標を達成できたので、今度はここに窯を作って、野菜を使ったパンを焼いてみたいですね。これからも農家民宿を通じて、子育ての応援や、老後の楽しみのための場を提供したいと思っています。農家民宿を始めるという夢はかないましたが、まだまだやりたいことがたくさん残っているんですよ」

※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

Copyright All rights reserved. NISHINIHONINFORMATION CENTER CO.LTD.