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No.174


Profile

昭和53年・佐賀市生まれ。幼少期からイラストを描き始め、高校卒業後、福岡のデザイン専門学校に通いながら『326』として活動開始。イラストに詩を組み合わせた独自のスタイルが若者を中心に共感を呼び、全国紙での連載や音楽活動、エッセイ集や絵本の出版など、多岐にわたる分野でその才能を発揮。現在、日経BP社より最新刊『歩み出せない君に 53の羽言葉〜音楽映画館326〜』が発売中。


若者たちへの
メッセージ

「たとえ周りのオトナ達から『おまえはダメだ』と言われても、自分の可能性にフタをせず、自分を信じることをやめないでください。僕自身も昔は絵が下手だったけど、『絵が好きだ』という気持ちを頼りにここまでやってきました。たとえば、アクション映画でもピンチにならないヒーローはいませんよね? 格好悪くてもジタバタ努力して、結果2時間生き残ったらヒーローになれるんです。どんなに滑稽に見えても、自分が好きな、信じる道を突き進んで下さい」


 ポップアーティスト
 ナカムラミツル さん  - Mitsuru Nakamura -
「映画でも、ピンチにならないヒーローはいませんよね? 格好悪くても、ジタバタ努力するんです」

 ポップでカラフル、見る者を一瞬で惹き付ける魅力的なキャラクター。そして、そこに添えられた、素朴で温かみのある言葉たち。同世代の若者たちを中心に多くの人々の支持を受け、イラストや絵本、音楽やエッセイなど様々なジャンルでその才能を発揮する佐賀出身の『326』ことナカムラミツル。個性的なイラストと日常的な言葉によって綴られた326のメッセージは、深い共感と感動をもって受け入れられ、恋や夢に迷う多くの若者たちに力を与えてきた。  絵を描いていた父と祖父の影響で、幼い頃から絵に興味があった326。ポップアーティスト 『326』が誕生したのは、佐賀東高時代だった。 「高校時代、友達にポケベルを送る時に、自分の名前を『326』っていう数字で表していたんです。学校の上履きにもでっかく 『326』って描いて、先生に怒られたりしてましたね。高校卒業後は専門学校に進学したんですけど、クラスで一番絵が下手だったんですよ。自分が『正しい絵』を描こうとしても、ここにいるみんなにさえ敵わない。だから、自分にしか描けない絵を描こうと思ったんです。自分はアーティストとして『作品』を残す柄じゃない。それよりも、売れる・売れないでシビアに評価される『商品』を作っていこう、とその時決めました」。
  その個性的なイラストとともに評価される326の詩。日常の中で誰もが心に持つ悩みや痛み、そんな心の敏感な部分にやさしく触れ、癒しと希望を与えてくれる326の詩の世界は、どこから生まれてくるのだろう。
「たとえば友人が不倫をしているとして、その悩みに対して、不倫をしたことがない僕はきちんと応えることができない。それでも気持ちを楽にしてあげたいから、その人の気持ちになって話を聞いてあげて、いっしょになって考えてあげる。話をした後に『ああ、ミツルに話してよかった』って言ってもらったとしたら、その時の言葉が僕の詩になるんです。だから、僕の言葉は、もともとは誰か一人に対しての言葉なんですよ。『みんな』って『ひとり』の集合体じゃないですか。だから、『ひとり』に届いた言葉なら、きっと『みんな』にも届くと思うんです」。
  326の最近の作品では「母親」や「祖母」など、家族をテーマにした作品が見られるようになった。彼の中で、「家族」に対する想いが高まっているのを感じる。
「やっぱり年をとったからかな(笑)。子供の頃は当たり前にあった『家族』っていうものに、今になって憧れを感じるんです。昔自分が憧れていたモノ、欲しかったモノが夢や恋だったとしたら、今は愛だったり、『家族』に代表されるような、もっと地に足がついたものに変化したんだと思います。自分にとって一番心残りなのは、僕が高校の頃に亡くなった父と祖父に、自分が絵を描いている姿を見せられなかったことなんです。もうその願いが叶うことはありませんが、自分の子供になら、僕の絵を描いている姿を見せることができる。だから、僕の子供が物心つくまでは絵を描き続けたいと思ってるんです。そんな夢に対する気持ちが、最近の作品に反映されているのかもしれませんね」。
  佐賀を離れ、東京で創作の日々を送る326の目に、ふるさとはどう映っているのだろう。
「久しぶりに佐賀に帰ってくると、道がどんどん新しくなってたり、昔あった店がなくなってたり、街の様子も少しずつ変わってますね。今の時代、変化していくことはもちろん大事なんですけど、佐賀の自然だったり、人の温かさだったり、大切なものは残していってほしい。それって、子供を育てる時にとても大切なことですよね」。

※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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