「タウン情報さが」トップへ 株式会社西日本情報センター
849-0928 
佐賀県佐賀市若楠3-1-15
TEL 0952-33-3155
FAX 0952-33-3166
月刊タウン情報さが
tjsaga.co.jp を検索 WWW を検索
トップ>佐賀の人
No.001〜050のリストへ   No.051〜100のリストへ   No.101〜150のリストへ   No.151〜のリストへ

No.171


Profile

昭和37年、鹿島市に生まれる。地元の中学・高校を卒業後、神奈川の大学で経営学を学ぶ。大学3年の時に父が他界。その後を継ぎ光武酒造場社長に就任。現在も新商品の開発や全国への新しい販売チャネル構築など、次代の酒造りに力を入れている。


若者たちへの
メッセージ

「あきらめずにずっとやりつづければ、その先には絶対に光明が見えてきます。一つのことに集中して、やり続けることが一番ですね。それと、仕事は楽しくすることが大事。もし『仕事が楽しくない』と思っても、何か楽しみを見出して頑張ってください」


合資会社 光武酒造場

光武 博之 さん  - Hiroyuki Mitsutake -

一家団欒や晩酌のお供に、みなさんに喜びを与えられる酒を造っていきたいですね

 江戸時代には長崎街道の宿場町として栄えた鹿島市浜町の酒蔵通り。白壁づくりの土蔵にかっての面影を残す通りには、当時の佇まいのままに時を重ねた伝統ある酒蔵が軒を連ねている。
  創業元禄元年、酒蔵通りでもとりわけ古い歴史を誇る蔵元が、清酒「金波」や黒麹芋焼酎「魔界への誘い」といった銘酒で知られる光武酒造場。日本古来の伝統の技を基盤に品質本意の酒造りを心がけ、その芳醇な香りとまろやかな味わいを持った酒は、県内外に多くのファンを持つ。今年の春季全国酒類コンクール麦焼酎部門で麦焼酎「舞ここち」が第一位を受賞、同年モンドセレクションにおいても大金賞(4年連続金賞受賞)・国際最高品質賞をダブル受賞するなど、全国的にも大きな注目を浴びている。
  歴史ある蔵元の伝統を守りつつ、時流に即した商品開発に努めるのが、光武酒造場社長・光武博之さん。博之さんが社長に就任したのは今から23年前。横浜で大学生活を送る博之さんのもとに、先代社長であった父親の訃報が届く。
「子供の頃から酒造りは身近なものでしたし、父や祖父、杜氏たちが酒造りに情熱を燃やす姿を見ながら『自分もいつかは』とずっと思っていました。将来の蔵元経営に生かせればと思い大学では経営とマーケティングを学んでいたのですが、父の訃報に触れた時、大学を辞めてすぐに家に戻る決心をしました。大学生活に未練が全くなかったかというと嘘になりますが、もともと家を継ぐことは自分の中で決めていたことですし、決心が鈍ることはなかったですね」。
  大学を辞めて鹿島に戻り、家業を継ぐ決意をした博之さん。大学生から蔵元の社長という急激な環境の変化に、戸惑いはなかったのだろうか。
「私が社長に就任した頃はまだ会社も小さくて、営業から配達まで何でもやってましたね。ほとんどの人間が私より年上でしたが、子供の頃から酒蔵には何度も遊びに来て職人のみんなとも親しくしてましたから、それほどやりにくいと思ったことはありません。酒造りは米質や気候に左右される部分もあり気が抜けないことが多いのですが、そんな時は周りのベテランの職人達が支えてくれました。大学で学んだ経営やマーケティングの知識も、時代に即した酒蔵経営という点で役に立っています」。
  そんな博之さんの酒造りに対する熱意と真摯な努力が実を結び、看板銘柄の一つ、麦焼酎「舞ここち」は、2006年の春季全国酒類コンクール麦焼酎部門で第一位の栄誉に輝いた。
  「最初に受賞の報告を聞いた時は驚きましたよ。味わいはもちろんのこと、パッケージングなども含めてトータルの商品価値を認めていただいたんだと思います。これからも地元佐賀のたくさんの人々に『舞ここち』を手に取って味わっていただきたいですね」。
  若干21歳の若さで社長に就任し、全国に光武酒造場の名を知らしめた博之さん。現在44歳の若き社長は、自らの蔵元、そしてこらからの酒の将来について、確固たる展望を持っていた。
「今までも、そしてこれからも、この会社を『人を作る企業にしよう』と考えています。酒造りや営業の知識・スキルはもちろんですが、それ以上に人間としての深みや魅力を育てていけるような組織にしたいですね。そんな人間が、これからの光武酒造、そして酒造の現場を支えてくれると思います。現在は焼酎が人気ですが、清酒は日本の国酒ですから、決して廃れていくことはないでしょう。これからも、一家団欒の場や仕事の疲れを癒す晩酌のお供として、みなさんに喜びを与えられるような酒を作っていきたいですね」。

※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

Copyright All rights reserved. NISHINIHONINFORMATION CENTER CO.LTD.