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No.151


Profile

昭和23年12月、小城町生まれ。三里小・小城中学校、小城高校を卒業後、書道を学ぶため大東文化大学へ進学。2年間教鞭をとった後、本格的に書家の道を歩み始める。数々の個展を開き、入賞作品も多数。アトリエパワーハウス主宰として書道教室や地域のイベントを手がける。平成14年「モノづくり懇談会」を発足。同年「天山アートフェスタin小城」を開催成功を収める。平成16年活動をより活性化し社会的認知を広めるべく「天山モノづくり塾」を設立。3月に法人認証を受けた。新年には佐賀城本丸歴史館で書き初めライブを開催。


若者たちへの
メッセージ

目標を早く見つけて本物、立派な師友、いい事に早く出会ってください。ものや人から出てくるオーラを感じとり、自分を奮い立たせ、まっしぐらに突き進んでください。壁に直面しても引いたら終わり。諦めないでください。


NPO法人天山ものづくり塾 理事長

富永 將暉 さん

モノづくりを通して、
子ども達に創造することの楽しさ、厳しさ、大変さ、
そして感動を味わってもらいたいですね

 平成16年3月に非営利団体法人認証を受けた「天山ものづくり塾」の理事長を務める富永さんの本業は書家。生まれ故郷である小城町の工房と神奈川にある工房を行き来する生活を送りながら、ものづくり塾の運営に携わる。

 「父親の勧めで、農協主催の書道展に出してみたら入選しまして。賞状をもらって嬉しくなったのか、教室には通いませんでしたが、書道は自分で続けていました。」

 地元の高校を卒業後、書道を学ぶために書道の名門大東文化大学へ進んだ。その時前衛書道のエキスパートである上田桑鳩氏に出遇う。

 「真似をするな。日々新しくなければならない。旬のものを出せという教えでした。自分を裸にすると、最後に何かが出てくるということでしょうか。まさに目から鱗でした。」

 師の急逝で師事したのはわずか一年ばかりだったが、その真髄は独自に活動を続ける富永さんの支えとなった。大学卒業後は、教員だった父の影響か教職に就くも、2年で退職、本格的に書道家の道を歩み始めた。

 「教職に就いているときも、創作活動はしていましたが、二足のわらじを履いている状態では子ども達のために良くないのではないかと思い、道を一つに定めました最初は反対していた父も、協力はよくしてくれました。」

 書家となってからは、国内での個展開催にとどまらず、海を越えてソウルやパリでも作品を発表、書道家として輝かしい実績を重ねていった。拠点としていた神奈川から佐賀中心の生活に変わったのは、高齢になったご両親の心配と実家を守るためだった。

 月の大半を佐賀で過ごし、書道教室や創作活動、NPOの業務に従事し、月のうち1週間ほど神奈川の工房で活動するというスタイルを続けている。個展は年1回のペースで開いているという。

 理事長を務める「NPO天山ものづくり塾」の発端は、天山山系を中心に創作活動に取り組むアーティストの交流と、モノづくりの視点から地域貢献ができないかという思いからスタートした「モノづくり懇談会」だった。公務員・会社員などジャンルを・職業を超えて人の輪が広がり、平成14年には「天山アートフェスタin小城」を成功させた。一人ひとりの力を結集し、何か文化的な貢献ができないかという熱い思いが、現在のものづくり塾発足の原動力となったことは言うまでもない。

 「今は何でも簡単にできて、物を作るという過程を知らない子供が多いんですよね。自然に囲まれた環境で、手作りの楽しさ、厳しさ、大変さ、そして完成したときの感動を味わってもらいたいですね。ものづくり塾で、自分で実際に体験して本物と向き合ってほしいと思いますね。そして未来の七賢人が佐賀から輩出されることを願いたいです。こういう団体の運営にはマンパワーが必要です。一人でも多くの人に理解していただいて、力を貸していただければ…」

 温かいまなざしから現在の子ども達を思う深い愛情が感じられた。子供の環境は大人が築いてやらねばならない。その一端を担う立場の私たちにも何かできることがあるのではないだろうか。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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