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No.137


Profile

1957年5月、大和町生まれ。佐賀商業高等学校卒業後、卸業などの職を転々とし、25歳の時、パン職人を目指して株式会社リョーユーパンに入社。30歳で独立。佐賀駅前に『むーらんるーじゅ』をオープン。5年後に高木瀬店、その後も南部バイパス店、兵庫店、北川副店と店舗を増やし、今年10月、地産地消をテーマにしたレストランカフェSAGRA(さーぐらー)をオープン予定。


佐賀の若者たちへの
メッセージ

「“自分に正直に生きる”。これは私自身が、人や社会と関わる中で見つけてきた生き方です。自分に正直だと、たとえ物事が悪い方向に進んでも、諦めがつく。ごまかしながら生きてると、やっぱりどこかで悔やむことになる、そう思うんです。」


(有)むーらんるーじゅ 代表取締役

石井 利英 さん

パンをつくり、人(材)をつくった20年
そして今、SAGRAで夢のある空間を作りたい
“むーらんるーじゅ”を支えてくれた
たくさんの人達のために…

 県内屈指の人気パン屋さん『むーらんるーじゅ』。昭和62年に創業、以来20年の間に、従業員数65人、佐賀市内に5店舗を構えるまでに成長した。人気の理由は、味と品質、そして豊富な種類。そのベースにあるのは、“お客の喜ぶ顔を裏切らないパンづくり”。代表取締役の石井利英さんが、創業時から掲げているモットーだ。

 石井さんがパン職人を目指したのは25歳の時。

 「自分の人生を人に左右されるのは嫌だなって漠然と思っていた頃でした。卸業で、牛乳の宅配先だったパン屋を見て、『これだ!』って思ったんです。若さからか、ほんと単純だったんでしょうね。即、佐賀の最大手だったリョーユーパンに就職して。でも、それからの四年間は必死で勉強しましたよ。そのおかげで技術はもちろん、独立する前は店舗を任されるまでになっていましたから」。 だが、人生はそう甘くはない。独立を決め、駅前に店舗を見つけ、半ば強引に退職したまではよかったが、オープンしてからの数ヶ月は、まるで客足が伸びなかったのだ。作ったパンの半分が売れ残り、売上は、会社のチェーン店にいた時の3分の1以下。これまで一店舗の長として、技術にも経営にもそれなりの自負のあった石井さんは“大手と個人経営の差”と“人に助けられるありがたみ”を痛感したと言う。

 だが、そんな中でも頑なに貫いたのが、“お客に喜ばれるパンをつくる”という姿勢だった。見た目には同じものができても、よりいい材料を使い、おいしいパンを提供する。どんなに売れ残っても、焼きたてを提供する。そして、その石井さんの思いは、徐々に結果となって表れた。客が増えるとともに、“石井さんの元でパンを作りたい”と言うスタッフも現れた。そして、そんなスタッフを育てながら、自らも励まされてきたと言う。

「人がたくさんいるって、それだけで張り合いになりますよね。また、スタッフにやる気があれば、当然店にも、商品にもそれが反映してくる。そういう意味で、私は技術云々よりも、人を育てるということに重きを置いてきたんです。おかげで、今では私が彼らに支えられているくらいですよ」。

 20年間、お客の声を聞きながら、店を育て、人を育ててきた石井さん。今後は、これまで支えてくれた周りの人達に感謝する意味でも、何らかの方法で地域に貢献したいという思いを持つ。そして、その思いの実現化第一段として、今月末(10月31日予定)にオープンするのが、レストランカフェ『SAGRA(さーぐらー)』だ。イタリア語で、“夢”“収穫祭”を意味するこの店は、県産小麦、地元産の牛乳や卵などを使ったパンやシュークリームに加え、ピザやパスタなどが店内で頂けるレストラン。佐賀の自然と、佐賀の人達の努力が育んだ、とびきりの食材が、食べた人の心を癒してくれる、そんな『夢を語れるゆとりの空間』が、店のテーマだ。「私たちが、夢を語りながら作ったパンを、皆さんに夢を語りながら食べていただく。そんな幸せな場になればと思っています」。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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