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No.129


Profile

1949年、太良町生まれ。龍谷高校卒業後、警視庁警察学校へ。20歳の時、中退し調理師の道へ。29歳の時、調理人派遣会社からの依頼を受け、日本人向け調理師としてイランへ。その後、ヨルダン、サウジアラビアなど中近東を中心に10年間外国で調理の腕をふるう。29歳の時、帰国。1年後の1989年、鹿島市にとんかつ専門店「茂かつ」創業。


佐賀の若者たちへの
メッセージ

「人間は世界中でいろんな生活をし、いろんな職業の人たちがいます。仕事もたくさんあります。今、目の前に見えている範囲だけが世界ではありません。視野を広げて頑張って下さい。」


―DATA―

茂かつ
住所:鹿島市大字井手百貫橋横
電話:0954-62-5354
営業:11:30〜21:00
定休日:水曜
P:12台

茂かつ 店主

小野原 茂 さん

調理人として滞在した外国生活ですが、
料理はもちろん、いろいろな面で
世界の広さ、人の心の大切さを知りました。
「また行きたい!」
好奇心と意欲を掻き立てられるこの頃です。

 鹿島市・百貫橋を渡ってすぐのところにあるトンカツ専門店『茂かつ』。入口を開けると、紺色の作務衣を身にまとい、威勢のいい声と笑顔で迎えてくれるご主人・小野原茂さん。「お客とのコミュニケーションを大切にしたいから」と、自らテーブルを回って接客する。帰りには、玄関先まで見送り、雑談が長引くことも珍しくない。

 「商いは心。店を開いて15年になりますが、月日を重ねるごとにその大切さを感じるようになりました。おいしい料理を提供するのはもちろんですが、お客さまに『また来たいな』と思っていただくためには、心を込めてもてなすことが一番です」。これがご主人の信条だ。

 店を創業したのは平成元年。トンカツ専門店にしたのは“当時の鹿島にまだなかったから”という単純な理由だった。若い頃、洋食店で磨いた腕を頼りに、独自のソースを作り上げ、現在まで変わらぬ味が、地元ファンを根付かせている。

 そんな小野原さん、料理人歴二十余年の中で、その半分近くを海外で過ごしたという、少し変わった経歴を持つ。20代も終わりの頃、世界中に調理人を派遣する会社に登録したのがきっかけだった。初めての派遣先はイラン。それから、ヨルダン、サウジアラビアなど中近東を中心に数十カ国を転々とし、料理の腕を磨いてきた。

 「日本人向けの料理がほとんどでしたが、やはり食材も違えば保存方法も違う。手に入らない食材、決して使ってはいけない食材なども国によってはありますし。でも、食文化の違いを学ぶ以前に大切なのは、現地の人と仲良くなることでした。右も左も分からないところからの始まりですからね。通じない言語のカバーをするのは心。相手の心を考え、感じること。おかげでたくさんの友達ができました」。

 仕事が休みの日には観光名所などに出向いてその国の文化に触れ、国から国へ仕事場を移る途中には、プライベートで観光旅行も楽しんだ。まさに、仕事と青春を謳歌した10年だった。

 「日本に帰ってきて、結婚し、店も構えて落ち着いていたのですが、6年前、たまたま日本人向け南極旅行の料理人の仕事の話があり、勇んで行きましたね。半月のツアーが2件で、期間は長くありませんでしたが、南極の美しさは、言葉では表しようもない程でした。世界の魅力ってはかり知れません」。

 “チャンスがあればまた世界に行きたい!”という夢を持ちながら、今日も“心で商い”をする小野原さん。その姿勢は、15年の経験と、世界のあらゆる人と触れ合い、多くを見聞してきた、その集大成と言えるだろう…。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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