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No.118


Profile

昭和26年2月11日、兵庫県生まれ。幼い頃から医療の道に興味を持ち始め、九州大学医学部に進学。卒業後、九州大学医学部附属病院〜佐賀医科大学医学部産婦人科学教室助手〜文部省情報処理研究員として九州大学総合理工学部研究所・情報処理学科へ出向などを経て、平成5年、佐賀医科大学医学部附属病院講師へ。その後、スイス、アメリカでヒト胎児心拍数のゆらぎについての研究を行い、平成11年に九州大学医学部において学位取得。現在、佐賀医科大学医学部附属病院医療情報部助教授として、同病院をはじめ佐賀県内の電子カルテの導入とネットワーク構築として活動中。


佐賀医科大学医学部附属病院医療情報部副部長・助教授

庄野 秀明 さん

『電子カルテ』で患者本位の医療を徹底
これからの医療もいよいよIT化へ。

 昭和56年の開院以来、佐賀県民の信頼を得ながら、地域医療の中核病院として成長を遂げてきた佐賀医科大学附属病院で、今また、患者となる我々がスムーズに診療を受けるための画期的なシステムが計画されている。それが『統合型電子カルテシステム』だ。

 このシステム実現に向けて動いているのが、同病院医療情報部副部長の庄野秀明さん。開院後すぐに産婦人科学教室助手として同病院に勤務して以来20年、佐賀を拠点に、国内外で胎児の研究をし、多くの患者さんに携わってきた、ヒト胎児における第一人者だ。

 「’99年に厚生省から『診療録等の電子媒体による保存について』という通達がなされ、一昨年4月にこの医療情報部ができたのです。、産婦人科は母体と生まれてくる赤ちゃんの状態の急変に対応しなければならないところですから、その中で、患者ー診療所ー病院間での医療情報の交換の重要性は嫌と言うほど体験してきました。附属病院は、開院当初から医事や診療録入出庫管理、薬品在庫管理などは電算化し、その後もさまざまなシステムも構築して総合的診療支援型システムが実現しています。しかし、医療の発達に伴い、病院業務や医療情報処理業務が質・量共に増大し、情報のデジタル化やオンライン化が急速に発展してきた昨今、それに対応するためにはPOS方式の診療録(=全ての診療科が統一した問題指向型システムでカルテを記録する)を取り込んだ統合型電子カルテシステムを採用し、このシステムを心に佐賀県下の病院・診療所をネットワークで結ぶ必要が出てきたのです。このシステムの中核をなす県内基幹病院の電子カルテのネットワーク利用によって、患者さんの情報は、どこからでも必要な時に瞬時に見ることができるようになるわけです。」

 これは、我々患者になる立場から言うとこういったことだ。例えば、具合が悪くなって病院に行った時、大きな病院ほどカルテ出しに時間がかかり、診察の結果によって違う科に回され、その科でまた検査・診療を受ける。結果、診療に丸一日かかってしまう。さらに、病院を紹介されて、違う病院に移ったら、また同じような検査をしなければならないことが多い。そういった、病院における待ち時間や重複した検査をなくし、短時間で最適な診療が受けられるようになる というわけだ。

 「もちろんこのためには抱えている問題が山積しています。これまでバラバラだった、個々の医療機関の情報を標準化し、ネットワークを広げなければなりませんし、患者さんのプライバシーが漏洩することは決して許されません。
 昨年末、厚生労働省において、『保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン最終提言』というものがまとめられ、それによると、’06年までには大病院や診療所の6割に電子カルテが導入される計画になっています。もちろん、附属病院でもその実現に向けて動いていますが、むしろ大事なのはホームドクターとなる地域の病院との連携です。共通の基盤を早く作り、患者さんが、いつ、どの病院に行っても安心して診療が受けられる、そんな医療圏にしていきたいですね」。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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