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No.116


Profile

昭和24年10月、長崎生まれ。中学2年の時、母方の実家である嬉野・元湯へ。佐世保・西海学園卒業後、拓殖大学へ進学。その後、家業を継ぐため、九州一円の旅館や料亭を転々とし、修行を積む。昭和60年に嬉野へ戻り、昭和63年、4代目社長に就任。その後『個性ある温泉宿』をコンセプトにさまざまな企画を立て、旅館経営の他、嬉野旅館組合役員・観光協会役員として嬉野町活性化の一役も担う。
住所:藤津郡嬉野町嬉野温泉
電話:0954-42-1200
URL:http://www.motoyu-spa.co.jp/


これからの
嬉野を思う

「日本には至る所にさまざまな温泉地がありますが、私は温泉街というのは、さびれすぎてもいけませんが観光地化し過ぎてもいけない、何より必要なのは『個性』だと思っています。嬉野は、すばらしい泉質に恵まれ、観光地としても栄えてきました。しかし、これから生き延びるためには町の特質を出していくべき。そのためにも、温泉街が、町全体が1つになってまちづくりをしていかなければならないのです。今回提案した「サザエさん博物館」も、その起爆剤の1つになっていけたらいいなと考えています。」


元湯白珪 代表取締役社長

副島 隆 さん

白珪尚可磨
個性のある旅館、そして温泉街を

 嬉野温泉の老舗旅館としても名高い『元湯』。その歴史をたどれば、泉源地として利用され始めたのが明治35年。昭和5年より旅館経営を始め、『元湯旅館』『観光ホテル元湯』『名湯 日本の宿 元湯』、そして昨年4月には『逢花の宿 元湯白珪』と、時代と共にその呼び名を変えながらも、地道に成長を重ねてきた。現在、四代目としてこの旅館を切り盛りしているのは、副島隆氏。昭和63年に就任してからというもの、「これからの温泉街、そしてそれぞれの旅館は個性を持つべき」との主張から、さまざまな趣向を凝らし、今の元湯を築き上げてきた。

 若い時分は、長崎・熊本・鹿児島などの料亭や温泉宿で、接客や配ぜんなどサービスのいろはを学ぶ。各地を転々とすることで、温泉街の現状を知ることもできたと言う。そんな副島さんが、就任後にまず行ったのは、旅館の全面取り壊しだった。時はバブルの絶頂期。今を逃す手はないと、7階建ての本館と平屋造りの離れを新築し、『名湯 日本の宿元湯』としてスタートを切った。

 「出だしは順調。毎年のように改築改装を繰り返し、設備も充実させ、お客様にも喜んで頂いていました。しかし、バブルがはじけるとその痛手はかなりのものでした。少しでも多くのお客様にご利用していただくために、今では考えられないような薄利多売方式で何とか地道に努力を続け、持ちこたえるのが精一杯でした。」

 そんな中、現状を打破する1つのきっかけになったのが、平成4年、TBSテレビ『日本温泉旅館大賞』優秀旅館選抜。これにより、各地から取材依頼を受け始め、平成8年には、全国有数の温泉旅館が集まった日本温泉旅館大賞の会の会員になった。さらに平成10年には、フジテレビ『料理の鉄人』に総料理長が出演、見事フレンチの鉄人・坂井シェフに勝利し、『嬉野・元湯』の名を全国に知らしめた。

 「鉄人と対決した時の大根料理は、今でも鉄人プランとして出していて評判をいただいています。このプランをはじめ、うちにしかないプランがたくさんあるんですよ。例えば、今右衛門をはじめ選集した古磁器で夕食がいただける『古磁器(古事記)浪漫』、2人で違うメニューの夕食、全24品が楽しめる『デュエット浪漫』、同じ温泉街のホテル、『ハミルトン宇礼志野』さんと協同で、夕食や宿泊先をお客様の好みで選べる『ドラマチック・ステイ・プラン』等々。若干割高にはなりますが、今のご時世のためか、若い方にも年配の方にも随分喜ばれています。」

 もちろん、これらのアイデアは全て副島さんがあみ出したもの。先に挙げた日本温泉旅館大賞の会で、全国の名のある温泉宿に行くことが自らの刺激となり、旅館経営の情熱の源になっているのだと言う。

 また、そのアイデアは、『元湯』だけに留まらない。現在、嬉野旅館組合及び嬉野観光協会の役員も務める副島さんは、嬉野町にもさまざまな企画を提案している。

 「実は昨年末に打ち出したのが、サザエさん博物館(仮称)を嬉野に作ることなんです。佐賀県の地図がサザエさんの横顔に似ていることから思いついたのですが、作者の長谷川町子さんは佐賀県出身。これを放っておく手はありません。実現すれば、それに伴うイベントや商品開発も多々考えられ、町の活性化にも青少年育成にも役立つと思うのです。まだ問題は多々ありますが、実現できた時には、県内の人たちにも是非遊びに来て欲しいですね。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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