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No.110


Profile

昭和42年9月、長野生まれ。東海大学工学部卒業後、証券会社へ就職。三年後に退社し、県職試験を受け合格、佐賀県庁に配属される。平成9年にサークル『かっぽネット』を設立。現在、身障者のためのガイドマップ等を入れ込んだHPの立ち上げに向け、活動中。


二十代の
若者たちへ

「成人になってからの勉強って、多くの人に会うことだと思うのですね。会社や組織、友人といった狭いエリアではなく、もっと幅広い分野でいろいろな人と会って、その人の意見や生き方を聞いたり、感じたりして自分のプラスにする。今回の活動にしても、始めは一人でしたが、やりたい目的があって、聞いてもらいたい話があるから、いろいろな人に突然会いに行って話を聞いてもらって。そのおかげで紹介の輪が広がって、いろいろな交流ができるようになりました。これは、自分の人生にとってすごく大切なことだと思っています。」


かっぽネット

大野 伸寛 さん

気付いてしまったから
何かせずにはいられなかった

 「きっかけは4年前、家族であるテーマパークに遊びに行った時でした。当時、1歳だった子どもをベビーカーに乗せて、妻と三人で歩いたのですが、どうも楽しくない。なぜだろう、なんて考えている内に、実は“石畳の道の小さな段差が、ベビーカーの車輪にひっかかってゴトゴトと揺れる”のが原因だったことに気が付いて。さらに、おむつを替えられるトイレを見つけるのにもひと苦労、食事も、離乳食を置いてあるところなんてない。遊びに行ったはずなのに、不愉快な思いをすることが多かった。でも、これって車椅子の方をはじめ身障者の方は日常で起こっている『不便』なんだなって、そう気づいてしまったんです。それで、何かできることはないかと考えるようになりまして…。」

 身障者の人たちが必要とする情報をガイドマップとしてインターネットで紹介し、住み良いまちをつくろうと、サークル『かっぽネット』を立ち上げ、現在、着々と準備を進めている大野伸寛さん。普段は、県庁(佐賀県出納局)で働く現役の公務員だ。

 大野さんがこのサークルを立ち上げるヒントになったのが、乙武洋匡氏の大ベストセラー『五体不満足』。“障害があっても乗り越える方法はいくらでもある。必要なのは、もっと多くの健常者に、障害者のことを知ってもらうこと。そのためには、障害者の方々にもっと町に出て欲しい”。そう考え、出した結論が『かっぽネット』だった。

 立ち上げた当初の協力者は奥さんただ一人。大野さんは、仕事を終えた後、協力してくれる企業を探し、直談判に行き、何とか助成金が出ればと、至るところに企画を提出した。 「やり始めてみると、困難なことはたくさんありました。第一に資金繰り。これは今もって大変なのですが、幸いにも協力してくださる方がいらっしゃるので、これからが勝負どころです。そして、活動してくれる人たちの確保。障害者が必要とする情報はやはり障害を持った人でなければ分かりません。今、十数人がさまざまなところを回って活動してくれていますが、これも地道にやらなければいけない。また、HPを立ち上げても、内容が充実したものでなければ、誰もアクセスしてくれませんし、ガイドとして役に立ててもらえません。質を高めるためには緻密な取材もしなければならない。本当に問題は山積み。でも、少しずつ形ができているので、やりがいはありますよ」。

 まずは佐賀で、そしてゆくゆくは九州、全国の情報を網羅するものになれば、と大野さん。県庁展望ホールで市街を見渡すその後ろ姿から、彼の熱い意気込みが伝わってくる。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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