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No.108


Profile

1948年5月、厳木町生まれ。大学卒業後、企業に就職するも、すぐ退職し単身アメリカへ。外国の地を点々とし、二十数年前に帰国。その後、『我楽房』を開きながら、陶芸家としても世界各地で活動中。その他、企業のアドバイザー、ガーデニングプランナーなど多数の職をこなす。


二十代の
若者たちへ

「長いスパンを持って自分のことを考えると、今どうするべきかが分かるのではないでしょうか。自分が30になった時、40になった時、50になった時どうなりたいか。今のことだけを考え「どうにかなるさ」、挫折したら世の中のせいや人のせいにする。これでは、せっかくの人生がもったいない。将来を見据えて、まず自分が変わることですね。」


石窯天然酵母Bigパン 我楽房 オーナー

藤田 幹敏 さん

電気が止まっても ここでは 生活ができるんです

 厳木町岩屋。国道から少し山手に入ったところにある『我楽房』。手作りの石窯で焼いた天然酵母パンの店で、超特大サイズのパンが大人気。営業日である週末(金〜日曜、祝祭日)になると、県内外から多くの人が訪れている。 この店のオーナー、藤田幹敏さん。『我楽さん』の愛称で親しまれている彼がこの店を開いたのは二十四年前。大学卒業後、諸外国を点々とし、故郷に帰ってきてしばらく経ってからのことだった。 「パンの焼き方は外国にいる時に覚えたのですが、パン屋をやりたいと思っていたわけではなく、始めは小さな石窯で、家族が食べる分だけを焼いていただけだったのですよ。」

 もともと陶芸をしていた藤田さん、自分の作品の展示会で、ディスプレイの一つとしてパンを使ったところ、それが好評に。あちこちから遊びに来る人たちが「是非また食べたいから送ってほしい」と欲するようになり、自然の流れでパンの販売、全国発送を手がけるようになったという。

 「石窯で焼くパンは窯の余熱、つまり遠赤外線で焼いていますから、すごく大きいパンでも中までふっくら焼き上がる。ご飯はたくさん炊いた方がおいしいでしょう。それと同じで、パンも大きいパンがおいしい。これは、科学的にも分かっていることなんですよ。」

 『我楽房』のパンの人気の理由はそれだけではない。添加物は一切使用せず、パンの中に入っているハーブや野菜などは、全てスタッフが育てたものばかり。この畑仕事の技術も、藤田さんが外国にいる時に身に付けたものだ。

 「外国に行くと、いろいろな文化があり、生きていくための技術を学びました。また、少数民族の方々と触れ合う中で、他人との勝ち負けではなくて、自分に負けないような人生を生きていきたいと思うようになりました。地位や肩書きがあっても、自分で生きていく力がなければならない。だから、うちは自給自足の生活。廃材で作った建物、自家栽培の畑、薪で沸かす露天風呂・・・。電気が止まっても何も不自由しないような体制が整っているんですよ。」

 自立心と生命力あふれる藤田さんのエネルギーの源は『好奇心』。目につくもの全てが興味の対象で、すぐに自分の中に取り入れたくなるのだという。そして、そのエネルギーが今、最も注がれているのが、来年4月にオープン予定の移転先の工事。厳木駅から山手に登ったところにある山間部に、パン工房やギャラリーや陶工房、ハーブ畑などが作られるのだそう。

 「スタッフとともに、ユンボに乗りながら一生懸命整地しているんです。自然の中で、お客さんにもゆっくり楽しんでいただける場所になると思いますよ。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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