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No.101


Profile

昭和48年1月、名古屋生まれ。高校の時、姉の勧めでギターを手にし、バンド活動を始める。高校卒業後、一浪して佐賀大学理工学部へ。フォークソング研究会に入り、音楽に熱中し(過ぎて)8年間在学。ライヴの企画やツアーなど佐賀のアマチュアバンド界を盛り上げ、なくてはならない存在に。諸事情により(本人曰く「負け犬なんですが」)今年3月で佐賀を離れ、埼玉に居を構える予定。


自分の感覚を
大切に

「音楽はもちろん、絵や映画なんかにしても、メディアが認めたからスゴイと決めつけるってありがちですよね。確かに最近は情報が多くて、メディアも発達しているから、それに翻弄されやすい環境にあります。でも、それに左右されるのではなく、自分の目や感覚を大切にしてほしいですね。」


SPERM BANK

助川 徳郎 さん

音楽との出会いは 転落人生の始まりでした

 アマチュアバンド『SPERM BANK』ギター&ボーカル担当の助川徳郎さん。音楽一筋十三年、十九歳で佐賀に来て以来アマチュアバンド界を盛り上げ続け、音楽好きの若者の中でも一目置かれる存在となっている。

 スポーツ刈りに大きい目、一見どこにでもいる平凡な若者の風体・・・。(右の写真からは想像もつかないだろうが・・・)。中学時代まではまさにその雰囲気そのもののおとなしい性格だったと言う。

 「一人で近所の科学館へ行き、プラネタリウムを見るのが好きな少年でした。高校も普通の進学校で、入学当初の学力はかなり上位だったんですよ。」

 おとなしい性格を見かねて、音楽を始めるように勧めたのはお姉さん。高校入学と同時にギターを買い、音楽好きの友人とバンド結成。好奇心旺盛な年頃というのもあり、瞬く間に音楽にのめり込むようになってしまった。一旦どつぼに入るとその溝はとことん深くなるもので、ついには勉強さえ手につかなくなり、高校三年の時には、最下位一桁台の成績。志望大学は全て落ち、一浪してようやく合格したのが唯一、佐賀大学だったという。

 「大学進学の目的は、正直地元から離れること。だから、入学してからは勉強より音楽をしに行っていたようなものでした。フォークソング研究会に入り、ライヴの企画やツアーを計画したりして。実際八年も大学にいたわけですから、いかに勉強しなかったか分かるでしょ(笑)。」

 だが、助川さんの音楽活動は、ただ自分が目立ちたいというものではなかった。『いい音楽』を聞かせるために、ライヴには東京のバンドに出演依頼をし、全体を盛り上げる演出にも力を注いだ。そしてまた、自ら(SPERM BANK)も全国を周り、『いい音楽』を多くの人々の耳に届けてきた。

 「『いい音楽』と言っても、ただその曲がよかったとか、演奏がうまかったということではなくて、そのライヴで何らかの感情を人に与えることができるかどうかだと思うんです。僕は『上手かった』って言われてもうれしくない。『今日のライヴ、スゴかったね』って言われるのが一番の誉め言葉ですね。」

 そんな助川さんも、今年の春、佐賀から離れて、埼玉へ行くことになった。そんな自分に助川さんは『負け犬ですよ』と苦笑する。

 「バンドやる人間って、金がないっていうイメージ強いでしょう。実際その通りで、ライヴやったりCD出したりっていうのはノルマなんていう負担も出てきてキツいことも多いんです。ましてや学生は特に。それを乗り越えていい音楽を、いい空間を作っていく。そんな状況を作りたいと頑張ってきましたが、僕自身の諸事情で佐賀で続けるのが難しくなったんです。もちろんどこへ行っても音楽活動は続けますが、結局負け犬なんですよね。」

 佐賀を去る言い訳をせず、新しい生活への期待すら語らず、ただ音楽は続けたいと言う助川さん。佐賀のアマチュアバンド界を支えてきた感謝を込めて、大きなエールで送り出してあげたい。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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