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No.098


Profile

昭和42年、玄海町生まれ。
小学校の頃から、家業「中山牧場」の手伝いをし、唐津農業高校卒業後、松浦東部農協中村牧場へ。牛の肥育技術やノウハウを習得し、一年後中山牧場へ。現在、姉妹らとともに2000頭規模の牧場で佐賀牛の生産、肥育、直売に励む。


若者たちへの
メッセージ

自分のモットーは『何でも楽しく!』。辛いことでも、やってできないことはない、そこから逃げるのではなく、前向きに楽しんでみようということなんです。もちろん仕事も遊びも同じ。若い頃は、何か障害があるとそれにつまづきがちですが、何事も前向きに考えて、どんな壁にも向かっていくことのできる人になってもらいたいですね。


中山牧場

中山 裕 さん

地元で作った肉ですから
地元の人にもたくさん食べてほしい

 「佐賀牛」といえば、今や全国に知れわたる高級和牛のブランド。だが、いざそれを食するとなると、財布とにらめっこしてなかなか手が出ないという人も多いだろう。そんな我々の心強い味方が、二千頭規模の牧場を持ち、県内一の佐賀牛生産量を誇る『中山牧場』だ。

  「地元で作られた肉ですから、やはり地元の人たちに食べる機会を増やしてもらいたい。だから、自分たちのできる限り、良い肉を低価格で提供していこうと努力しています。」とは、中山裕さん。現在、両親から牧場を引き継ぎ、経営の多角化にも積極的に励む、若き二代目経営者だ。

 中山牧場が始まったのは、中山さんがまだ乳飲み児の頃。牧場というより、家計の足しになればと母親一人で始めた、小さな牛小屋からのスタートだった。牛とともに育ってきた中山さんは、物心ついた頃から当然のように牛の世話をするように。

 「小学校になっても、学校から帰ると牛の世話、休みの日も友達の家にではなく牛舎に向かうのが普通でしたね。今振り返っても、嫌っていう感覚はあまりなくて、それが生活の一部みたいになっていましたね。」

 時は、オイルショックやバブルといった物価の高落が激しい時代。肥育から、素牛の育成へと経営の幅を広げ、次第に牧場の規模は拡大。父親も勤めていた農協を辞め、家族総出で牧場経営に専念するようになった。牧場同様、スクスクと育った中山少年も自ずと農業高校へ進学。卒業後すぐ、他牧場で技術とノウハウを学び、一年後には有望な後継者として中山牧場で働き始めた。そして十二年、中山さんの肥育の腕は、たゆまぬ努力と研究によってぐんぐんと成長、全国規模の品評会で数々のグランプリを受賞するまでになった。

 「いい和牛というのは、全身にサシが入ったもの。そのため、飼料の配合や施設の改善などを研究するわけですが、人間の努力だけではどうにもできないのが『血統』。この差が肉質にかなり影響します。それを見極める目を養うのも自分の仕事。こればかりは今でも難しい。だからこそやりがいもあるわけですが。」

 そんな努力を重ね、一生懸命作った肉。だからこそ、高級料理としてだけではなく、多くの人たちに食べてもらいたい…。そんな考えから、中山牧場では市場に出荷する傍ら直売所での販売や、佐賀・福岡の至る所に出向き、消費者と直接向き合って販売している。そしてさらに、3年半前には牧場のすぐそばに直売所・レストハウスをオープン。人件費などのコストを押さえることで、驚く程の低価格で高級和牛が食べられるシステムを確立させた。

 「レストハウスは予約制のセルフサービス、直売所は月2回の開店ですが、県内外からのお客様が多く、とても喜んでいただいています。その顔を直接見れること、これぞ肥育家冥利に尽きますね。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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