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No.094


Profile

昭和17年1月、佐賀市生まれ。城南中学校卒後、上京。18歳のとき、住友金属に就職。結婚後、23歳で美容師を目指し始め、同時に日本髪結髪も始める。昭和43年に独立。現在、日本髪結髪師、全国かつら十日会議師として活躍中。


これから結婚する
二十代の
若者たちへ

日本人の私たちは、お宮参り、七五三、成人式など人生の節日にはまだまだ和装が多いですよね。結婚式も人生の大切な儀式。洋装も素敵ですが、ぜひ和装で結婚式を挙げてもらいたい。もし、かつらは似合わないと思っていらっしやる人はぜひ専門家に相談してください。メイクと着付け、飾り付けのバランスでとても素晴らしい日本髪の花嫁さんになると思いますよ。また、新郎の方には最近「ちょんまげも作っていますので、ぜひ試してもらいたいですね。


かつらセンター芦田

芦田 裕志 さん

最近は茶髪のかつらもあるんですよ

 川副町商店街の路地裏にある『かつらセンター芦田』。結婚式の花嫁さんなどが身につける『日本髪かつら』を作る佐賀でも数少ないかつら店だ。窓からは、長い髪をコテで丁寧に伸ばすスタッフの真剣な姿がみえている。

 「最近は結婚式自体が減り、ウエディングドレスの普及も増え、白無垢や色打ち掛けを着る花嫁さんが少なくなってきましたね。日本人である以上日本髪はどなたにも似合うものだと思っていますから一度は身につけていただきたいのですが」と語るのは、この道四半世紀になるベテラン、芦田裕志さんだ。

 芦田さんがこの道に入ったのは23歳の時。それまで大阪の大手企業で働いていたが、結婚と同時に、母親の老後のことを考え、帰佐を決意。地元企業に入ることも考えたが、最終的に祖母・母の職業でもあった美容師の道を選び、同時に結髪の勉強も始めた。

 「当時、美容師がかつらを作るというパターンは決して珍しくなかったのです。もともと、かつらが出回る前は、地髪を結って高島田に仕上げるのは美容師の仕事だったわけですから。しかし、美容業もしながらかつらを作るのはかなり時間的にも体力的にも大変ですから、次第にかつらを作るのは外部発注で済ませるという形に変化していったのですが。」

 そんな中、芦田さんは見事にその2つを両立させた。美容師の資格はおろか、結い上げの准講師、講師の資格も取り、昼間は美容業、よるはかつらの結い上げと、ノルマを決め、毎夜1時、2時まで仕事をしていたという。

 そんな地道な仕事ぶりが実を結び、結髪師としての評判とともに、受注が増え、芦田さんは美容業を引退、10年ほど前に「かつらセンター芦田」として新しいスタートを切った。

 現在、芦田さんが手がけているのは、鳥栖市のホテル「ビアントス」専属を筆頭に、佐賀市の結婚式場ほとんどのかつらレンタル業。もちろん、かぶる人の頭のサイズや形に合ったかつらをオーダーメイドで仕上げる。

 「昔のかつらは7通りのサイズしかなく、性能もあまりよくなかったので、頭が痛くなったりバランスがとれなかったりといろいろトラブルもあったのですが、今はサイズも細かく分かれ、軽量になり、臭いもなく、すごく自然に頭にフィットするようになったので、違和感なくつけられるんですよ。」

 花嫁さんは一人々々、かつらのサイズを図りにこの店に訪れる。当日のアドバイスをしながら実際にかぶってもらいその感覚を味わってもらうことも大切な仕事なのだという。最近は、茶髪のかつらを作ったり高島田をアレンジした髪型にしたりと、現代の感覚に合う結い上げの研究にも余念がない。

 「せっかくの晴れ舞台だから、本人の一番喜ぶものを、心地よく付けて欲しい。」

 芦田さんの結い上げるかつらには、そんな想いが詰まっている。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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