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No.075


Profile

昭和4年9月、厳木町生まれ。17歳の時佐賀警察学校へ。20歳の時から唐津の映画館『東宝大劇』へ勤務し、映画の看板を描くように。その頃、趣味で土人形を作っていたことがきっかけで、現在の曳山人形を手がけ始める。昭和48年に野口看板店として独立。看板製作の傍ら、曳山人形を作り、これまでに運輸大臣賞や全国観光土産品連盟賞などを受賞。『飛龍』と『七宝丸』が今回、2000年年賀切手の絵柄に選ばれた。


若者たちへの
メッセージ

何より、職業は自分の好きな仕事を選ぶことです。そして人生に何らかの目標を立て、それに向かって実践することですね。ちなみに、私の今の目標は大きな曳山人形をつくること。完成させるまでもうしばらくかかりますが、今の生き甲斐にもなっています


からつ曳山人形 人形師

野口 喜光 さん

趣味が高じて曳山人形づくり
飛龍と七宝丸が来年の年賀切手に登場

 『県内でも名高い唐津の秋祭『唐津くんち』がもうすぐ始まる。法被姿の曳子に鉦、笛、太鼓の曳山囃子。そして、祭りの主役ともいうべきは、曳子たちが魂を込めて曳き回す14の曳山だ。刀町の一番曳山『赤獅子』から江川町の十四番曳山『七宝丸』までの曳山たちは、唐津くんちに数々のドラマを生み出してくれる。

 そんな唐津の宝ともいうべき曳山を土人形にした第一人者が、大石町で看板屋を営む野口喜光さんだ。もともと、絵を描くことが好きだった野口さん、趣味と実益を兼ねた仕事がないかということで、20歳の頃、映画館の看板描きの職に就いた。そしてさらにその趣味を広げて始めたのが土人形。映画俳優や看板を描きながら、暇さえあれば人形を作っていたのだそう。造形の本格的な勉強をしていたわけではなかったが、持ち前のデッサン力と想像力で、回を重ねるごとに上達。その頃、曳山展示場が完成し、「唐津に土産品がほしい」という要望を受け、曳山人形を作るようになった。

 昭和48年、時代の流れで映画館に手書きの看板が要らなくなったと同時に、野口さんは商業看板店を創業、同時に唐津民芸品店を開いた。

 商店街の看板などを手がける傍らでの曳山人形づくり。多忙な毎日ではあったが、“好きだから”から始めた野口さんにとって、それは少しも「苦」ではなかった。

 曳山人形を作る時、普段に増して生き生きとした表情になる野口さん。一心不乱に没頭するその姿はまさに『仕事人』だ。

 「豪華絢爛で勇壮な曳山のイメージを壊さないように、いかにディフォルメするかが難しいところ。唐津くんちの曳子さんたちは自分の町の曳山を変に崩されるのは嫌なものですから。だから一つ一つ精魂込めて、その町内の皆さんにも満足していただけるように作らなければならないんです。」

 野口さんが作った曳山人形はこれまで、運輸大臣賞(S55)をはじめ数多くの賞を受賞してきた。そして今回、そんな経歴が認められ、2000年(辰年)の年賀切手の絵柄に七番曳山の『飛龍』と『七宝山』が選ばれた。

 「年賀切手になったからということで、郵政省などから大量注文が入りまして。くんち前と重なりましたからかなり忙しいんですよ。まさにうれしい悲鳴とはこのことですね。」

 年賀切手の発売は11月1日から。今年の佐賀県は唐津を中心に年賀ハガキより切手の売れ行きが期待できそうだ。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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