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No.064


Profile

昭和30年7月、西有田町生まれ。伊万里農林高等学校を卒業後、家業の農業をしながら地元で青年団として活動。平成9年より棚田米販売ルート確立をめざし仲間8人と岳信太郎会を設立。現在、2代目の代表として活動している。


オーナーに
なると・・・

6月の田植え(もちろん手植え)をし、収穫は自然乾燥、脱穀までを自らの手で行なう。もちろん、その間は自分の田をいつ見に来てもいいし、防虫作業などもできる。指導は米づくりのプロがマンツーマンで。できあがった米は当然持って帰ることができ、その他にも年間3回、地元の農作物を受け取ることができる、交流会に参加することができるなど特典も多数ある。問い合わせ先は岳信太郎棚田会(0955・46・2246)または西有田町役場農林商工課(0955・46・2111)まで


岳信太郎棚田会 代表

池田 勝幸 さん

美しい自然の中に 純粋棚田を残したい!

 伊万里市にある国見有料道路入口から、佐世保方面へ登っていくと、国見トンネル手前に美しい棚田が広がっているのを見ることができる。この付近は西有田町。そして、この棚田が、西有田町の特産の一つでもある、棚田米のできる地域だ。

 普通、棚田での稲作はかなり能率が悪く、全てが機械・合理化された現代の農業の中においては、経済的にもかなり苦しい状況にある。そのため、最近では耕作放棄田が増えてきたのも事実だ。

 池田勝幸さんを代表とする『岳信太郎会』は、この棚田を使って、西有田の棚田米の歴史と農の心を守り、広げようとする会。具体的にいうと、棚田米のオーナーを年間契約で募り、米づくりの大変さやおもしろさ、そして棚田米のおいしさを多くの人に味わってもらっている。

 「普通、棚田というと山間にあったり、交通の便が悪かったりするのですが、西有田の棚田はとても景色のよい、便利な場所にあるんです。また、水は谷川を流れる天然水、石垣を作ったり、大きな溜池を作ったりと、この山腹によくもここまで(棚田を)拓いたものだと先人の苦労が偲ばれるんです。いわばこれが西有田の農家の『心』だと思うんです。だからこそ、その精神を絶やしたくない。そんな気持ちで、町内の有志が集って始めたんです。」

 現在、会の仲間は11人。米づくりをする池田さんをはじめ、養鶏や養豚、電照菊の栽培など農業を愛する者ばかりで構成。田植えを行なった後の管理や、オーナーへの農作業の指導などを行なっている。

 池田さんに、棚田米の特徴について聞いてみると、

 「佐賀平野で獲れる米に比べると、水が冷たいので粒がかなり小さいんです。でも、その分中がギューッと詰まっていて旨味があります。これぞ純粋棚田の『ほんなもの』の味。夏にオーナーさんとの交流会でバーベキューをするのですが、その時も、肉よりも棚田米で炊いたおにぎりの方が子供たちに人気がある程。オーナーになってくださった方の中には、ずっと米の注文をしてくださる方もいるんです。」

 一昨年は8家族、昨年は16家族が参加した棚田米づくり。今年のオーナーはもっと増える予定なのだとか。田植えの時期ももうすぐ。秋には黄金色に輝く稲穂がこうべをたれ、西有田の風景を一層美しくしてくれることだろう。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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