「タウン情報さが」トップへ 株式会社西日本情報センター
849-0928
佐賀県佐賀市若楠3-1-15
TEL 0952-33-3155
FAX 0952-33-3166
月刊タウン情報さが
tjsaga.co.jp を検索 WWW を検索
トップ>佐賀の人
No.001〜050のリストへ   No.051〜100のリストへ   No.101〜150のリストへ   No.151〜のリストへ

No.060


Profile

昭和25年11月25日、嘉瀬町生まれ。佐賀北高校卒業後すぐに家業であった食用酢の製造業を手伝うように。会社発展のためにりんご酢、黒酢、大豆ビネガーなどの健康補助飲料を開発。福岡、東京などに進出し、昭和63年、有限会社サガビネガーを設立。創業当時から手間暇をかけた手造りの製造法にこだわり、多くの根強いファンを持つ。


若者たちへの
メッセージ

20代の頃はまだまだ体力があり、行動力だけで突っ走っていたという部分がありましたね。今ではそんな行動力はありませんが、その時の経験から知識が深まり、行動力を頭でカバーできるようになりました。体力と頭を使うバランスってよくできているものだなと、今は思えますね。


(有)サガビネガー 代表

右近 雅道 さん

流行に左右されない
うちだけのブランドを

 創業160有余年の醸造酢製造元の5代目・右近雅道さん。先代までの食用酢のみの製造から一転、次々に新商品を開発し、昭和63年に有限会社サガビネガーを設立。現在、県内はもとより福岡、東京などにも『右近酢』のブランドを広げている、経営手腕に長けた名社長だ。

 右近さんの掲げる会社の方針は、1:他メーカーにないような商品、2:値段を下げずに売れる商品、3:企業のイメージアップを図るの3つ。これは方針といっても、これまでの実践で経験した結論から導き出したもの。その、これまでの経験はというと…。

 6歳の時、先代であった父親が他界、それ以後女手ひとつできりもりしていた母親も高校時代に倒れ、右近さんは高校を卒業するとすぐ、経営の何たるかも分からぬまま仕事を始めた。そしてわずか数年後、大きな壁にぶちあたる。『大手進出の波』。大量生産、安価販売によって、八方塞がりの現実に直面。右近さんは「我々のような小さな工場では、同じように生産しようとしても大手に打ち勝つことなど到底できない。小さな工場だからこそできることをやろう」と考えた。

 当時、世の中は空前の健康食品ブーム。それならその波に乗ってやろうと昭和54年に発売したのが『りんご酢』。今でこそ万人が知る健康ドリンクだが、この頃は全国的にも生産が極めて少なく、佐賀では初めての販売であった。もちろん売り上げは好調、勢い付いた右近さん、昭和57年に黒酢、59年には大豆ビネガーを開発し、福岡や東京への進出も成し遂げた。

 ところが、所詮ブームとは人間の作るもの。新しい興味の対象ができると、いつかは冷めてしまう。健康食品もその例外ではなかった。

 「大豆ビネガーはオリジナル商品でもあり、自分では決してブームだけで売れているとは思っていなかったのですが、売り上げが落ち込んでしまって。反省しましたね、流行にこれほどまでに頼っていたのかと。この時期が一番経営も、精神的にも苦しかったですよ。」

 だが、さすがは葉隠の男。不屈の精神で立ち上がり、元来の右近酢の品質のよさを見直しながら、流行には影響されない酢の開発に勤しんだ。その代表作とも言えるのが平成6年に開発した「たまねぎ酢」。佐賀を代表する農作物を使った健康酢だ。現在はその他、柿やカリンなどを作った酢40種類を数える。

 「今は、酢の特性を活かし、農業用や漁業用の酢を開発中。酢は奥が深いですからね。まだまだこれからですよ。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

Copyright All rights reserved. NISHINIHONINFORMATION CENTER CO.LTD.