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No.053


Profile

昭和23年8月、佐賀市生まれ。佐賀農業高校農業科卒後、翌年1頭の牛から酪農を開始。昭和63年にヨコオ牧場を設立。20頭の牛舎、加工場、レストランを新築。低温殺菌牛乳とアイスクリームの製造販売を開始した。以来、直営店も開設。「搾りたての牛乳をそのままの味で」を基本に、ソフトクリームや洋菓子などの製造開発、業務規模拡大に務めている。


二十代の
若者たちへ

日本を始め、世界の教育がすさんできていますよね。私たち酪農家も、その教育に対して何か手伝うことがないかということで、今、教育ファームというものが注目されているんです。例えば子供たちに酪農の仕事を体験させたり、生き物の生態を現場で学ばせたり、自然の中で学問だけではない、たくさんのことを学んでもらおうというものです。今回、その教育ファームを推進する全国消費者交流牧場の代表世話人にも(なぜか)選ばれましたし、これで私も何かしら今の若者のそして未来に貢献できればと思っています。


ヨコオ牧場

横尾 文三 さん

少量でも本物の味を
作り続けていきたい

 佐賀市鍋島にある赤い屋根のかわいらしい建物、ミルクハウス『ミルン』。今回紹介するのは、そのミルンの設立著、ヨコオ牧場の横尾文三さんだ。

 横尾さんがこのミルクハウスをオープンしたのは、今から10年前、牧場の法人化と同じ時であった。当初は、牧場搾りたての牛乳とアイスクリームのみの販売を予定していたが、お客が物足りないのではと、サービス価格でステーキを始めたところ、いつの間にか“ステーキとハンバーグの店”というイメージが定着。だが、横尾さんはミルンを普通のレストランにするつもりは毛頭ない。

 「高校を卒業した翌年、一頭の牛から酪農を始めてからというもの、牛の虜になってしまいまして。牛たちがこんなにおいしくて栄養たっぷりの牛乳を作ってくれるのだから、この味をそのまま消費者の皆さんに提供したいという思いでミルンを始めたんです。もちろんその心は今も変わりません。搾りたての牛乳をそのままの味で飲んでもらうこと。それがミルンの根本にあるのです。だから、これからのミルンはもっと牛乳と乳製品を打ち出していきます。それが私の望んでいたミルンなんです。」

 そんな横尾さんがつくったミルンの牛乳は、まろやかで濃厚、ほんのりとした甘さがあり一口飲めば確かに市販の牛乳とは違うことが分かる。何でも、成分を大切にするために低温でじっくり殺菌し、牛乳に一切手を加えない『ノンホモ』牛乳であるということがその理由なのだとか。この方法だと、市販されている高温瞬間殺菌に比べて、少量しか生産できないというデメリットがあるのだが、それでも横尾さんは『本物の味』にこだわり続ける。

 また、シュークリームやプリンなどの乳製品の開発にもカを入れ、中でも、現在5つの店舗を持つソフトクリームは、コストが高く300円という値段での提供にも関わらず、老若男女に人気商品だ。

 「昨年秋には、うちの牛乳を使って飲むヨーグルトができました。次の予定はチーズ。今、同じグルーブ会社のミルンファーメントで必死に試作しているんです。待ち遠しいですね」と顔をほころばせる。

 商品開発のみでなく、チビッコのサッカークラブをつくったり、ヨーロッパの酪農業界で注目されている教育ファームの推進をしたりと多忙な日々を送る横尾さん。この春には佐賀県の農業法人協会の直売所をミルン敷地内にオーブンさせる計画もあるのだとか。これからのミルンの発展、そして日本の酪農の発展が楽しみだ。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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