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No.052


Profile

昭和27年4月、佐賀市生まれ。佐賀北高校卒後、24歳の時に、折り紙の本でパンダの折り紙に魅かれたのがきっかけで、折り紙の虜に。現在、司法書士の仕事をしながら合間を見ては折り紙を折る日々。昨年アバンセで行われたコンクールで佐賀の達人にも選ばれた。


日本折紙協会 佐賀支部長

石井 正登 さん

できれば一日中折っていたい。

 幼稚園でツルや風船の折り方を教えてもらっては、家に帰って一生懸命覚えた幼少時代の思い出は、きっと多くの人が持っていると思う。一枚の四角い色紙が、さまざまな形に変わっていく折紙は、幼い目にはまるで魔法のように不思議なものだった。

 石井正登さんは、46歳の今もなお折紙の慮となり、行政書士の仕事の暇を見つけては複雑な折紙をつくり、時にはオリジナルの形を研究している、折紙の達人だ。

 男性が折紙を折るなんて、ちょっと意外だが、石井さん曰く「男性とか女性とかあまり関係ありませんよ。折紙は女性がつくるイメージが強いと思われがちですが、オリジナルの折り方を発表する原作者は男性の方が多いですし、私自身も細かいものを折るのが大好き。向き不向きはあまりないと思うんですが」なのだとか。

 石井さんが折紙に興味を持ったのは23歳の時。何気なく見た折り紙の本に載っていたパンダのかわいらしさに見とれ、思わず色紙を手にしていたという。初めて折ったのはもちろんパンダ。そして折っていくうちに、無限に広がる折紙の奥深さを知り、さまざまな形に挑戦するようになった。

人気のピカチューや目玉おやじ、クジャクに悪魔など、まさに奇想天外な折紙がずらりと並んでいる。これらは、石井さんと同じ、いやそれ以上にキャリアを持つ人たちが折り方を研究し、発表した作品ということだが、これだけの代物をどうやって考えたのか、想像もつかない複雑さだ。そしてさらに驚くことに、このクジャクや悪魔は、全て一枚の折り紙でつくられている。これだけ立体感あふれる形が、切り込みも入れずに一体どう折れば…と思うが、「それが折紙」と石井さんはきっぱり。ただし、石井さんのテクニックをもってしてでも、これらを作るのには約l時間半の時間を要するのだとか。

 比較的簡単な作品を作ってほしいと頼んだところ、スッと黒い紙を取り出して折り始める。物静かな雰囲気を標わせながら、寡黙に折紙を折る様は、周りの時が止まって見えてしまうほど穏やかだ。数分でできあがった作品は耳と目、手と足が黒くなった、ぬいぐるみのようなかわいらしいパンダ。石井さんの原点にもなったこの作品は、これまで数えきれない程作り、その度に人にあげているのだとか。

 「老人ホームや幼稚園に持っていくこともあるんです。自分が作ったものを喜んで受け取ってくれ、大切にしてくれるというのは、すごく嬉しいですね。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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