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No.050


Profile

昭和46年4月、佐賀市生まれ。佐賀東高校を卒業後、九州産業大学芸術学部デザイン科へ。卒業後、甘木市の秋月で草木染の仕事に携わり、2年後に独立。神埼に居を構え、自然と触れ合いながら草木染め、織物に勢を出す日々。現在、年に3回程度、福岡、佐賀などで個展を行なっている。


これからの私

こういう一軒家で自然と向き合いながら生活をして、作品を作っていきたいという一つの夢はかなったので、これからはどういうものを作っていくかということが課題になると思います。たくさんの人たちに助けられ、お付き合いができることはとてもありがたいです。そんな人たちの期待を裏切らないように頑張りたいです


草木染・手織り工房

原田 圭子 さん

個展は
私のエネルギーの源

 神埼町の城原地域。公道より少し離れた、田圃の続く田舎道の一角に、原田圭子さんの工房はある。公民館のような小さな一軒家。家の前の畑には、ちょっとした野菜や花が植えられている。

 原田さんがこの地に居を構えたのは2年半程前のこと。福岡での大学時代に手織りのおもしろさを知り、就職した秋月で草木染めに魅かれた原田さんは「自分の作品を思いっきり作りたい」と一念発起、家を探し、機織り機を購入し、草木染めの工房を開いた。

とはいえ、始めた頃はとても不安だったという。

 「いざ一人になってみると、これから訪れるであろう、自分にかかってくる責任や先行きのことが心配で、毎日何をやっているのか分からない状態が続き、2カ月ぐらいボーッとしていました。」

 何か目標を置かなければいけないと思った原田さんはギャラリーに個展の予約を入れた。佐賀や福岡の郊外に安いところはたくさんあったが、何のツテもない当時は、高くても人がたくさん来てくれるところがいいと、資金のやりくりをしながら、天神で開くことにした。それが功を奏し、個展を通じて多くの人々と知り合った原田さん、本人いはく「こんなうまくいくものなの?」という程仲間に恵まれ、助けられながら半年、1年と月日を重ね、個展のたびに力を漲らせてきたという。

 原田さんの毎日の仕事は、自然と共にある。朝起きて、午前中は染料となる草を探しに山へ出かけ、午後からは草を煮出して染液を作る。その合間には、大家さんから借りた畑の手入れをし、夜に機織りに勢を出す。

 草木染めは、四季折々によって草の色が変わるため、作品のカラーも変わる。また、土地質や水質にも影響されるという。

 「草によっていい色が出る時期っていうのがあるのですが、私はもうそのへんに生えているものを取ってきて、それで色を出すんです。全て自分の思っている色で染めることができないっていうのは、逆に草木染めのおもしろいところなんですよね。」

 そんな生活がにじみ出ているのか、原田さんの作品には若いセンスとともにおおらかな雰囲気が漂っている。現在は、年3回程度の個展を開いて販売をするほか、顧客からの注文を受けたり、次の個展への準備をしたりと自分のペースをつくりながら多忙な日々を送っている。決してゆとりのある状況ではないが、心にゆとりを失っては一人で始めた意味がないと大量生産は絶対にしない。このこだわりが、作品の魅力の一つにもなっているのだ。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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