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No.049


Profile

昭和16年2月13日、川久保町生まれ。佐賀商業高等学校を卒業後、父の仕事を手伝う形でKOUBEYA(くつ屋)の職人に。その後、店舗拡大し、順風満帆な日々を過ごしていたが、38歳の時にある会社の保証人になったことから、金銭トラブルが相次ぐ羽目に。返済のため、苦労を重ねながらも純朴に懸命に生き、現在は内装の仕事では多くの人に信用を得、公私共に充実した毎日を送る。


若者たちへの
メッセージ

どんなことでも全て金銭に代えて考える人が多い世の中ですが、本当はそうであってはいけないと思うんです。欲望を満たすためにはお金は必要だと思いますが、人生はそれだけじゃない。そのことを若い人たちにも知ってもらいたいですよね。


人のために生きる便利屋さん

中村 昌 さん

人の喜びが
自分の一番の幸せ

 「人の頼みは何でも聞いて、すぐに駆けつけてくれる」「責任感が強い。それに尽きますね」「踏まれても踏まれても一生懸命生きてきている。この人こそ佐賀の人に載せるべきですよ。」

 町の人々は、彼のことを口々に褒め称える。肩書きがあるわけでもなく、お偉いさんとの関係があるわけでもない。個人で内装の仕事をしている普通の中年男性だ。彼の名は中村昌さん。もともとは小さな靴屋のご主人で、中村さんの代で4店舗に店を拡げ、順調な経営をしてきた。ところが、二十年前に起きたある事件がきっかけで……。

 「結局、井の中の蛙だったのでしょうね。靴屋の中でさえ威張っておけばよかったから。でも、一歩外に出たら、世の中っていい人もいれば悪い人もいて…。人と約束をする時に自分が頼まれたら絶対実行するから、人もきっと守ってくれるはず。困っているなら助けてあげようと思って保証人になって、いざ蓋を開けてみると、自分と同じように騙されていた人がゴロゴロいたんです。」

 つまり、借金を被せられたというわけだ。それも一度ならず二度までも。その総額は億単位となり中村さんの背中に重くのしかかった。せっかく大きくした店は全て兄弟たちに任せ、自らは借金返済に死に物狂いで働いた。

 「今でこそ笑って話していますが、生きているのが不思議なくらいですね。半年程軟禁されたこともありましたし。」

 ところが、そのような目に遭っても、中村さんの“困った人は助ける”という人柄は変わらない。現在、個人で内装の仕事を受けているが、毎朝3時に起きて段取りをし、責任をもって仕事をやり遂げる。また仕事以外でも頼まれればすぐに飛んできて、修理をはじめありとあらゆる問題を引き受けてくれるという熱心ぶりなのだ。

 「頼まれて返事をした以上、責任感は出てくるものでしょう。だから、何とか答えを出そうと一生懸命になる。それだけなんですけどね」と謙遜する、いや、これが中村さんの本心なのだ。

 さらに、自分で修理できるところは報酬なしで受けるという今時希にみる貴重な存在。そのことに対しても「少し知識を持っていれば誰でもすぐにできることをやってあげているだけ。時間もお金もかからないものですから」という。

 今、自分の仕事で人が喜んでくれることが一番の幸せという中村さん。その人柄で仲間や支援者も増え、仕事も休む間もない程の繁盛ぶり。これからが中村さんの人生の大舞台になるに違いない。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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