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No.043


Profile

昭和15年2月、佐賀市金立町生まれ。第二次世界大戦で父親が戦死。幼いころはあちこちを点々とし、中学2年の時から飴づくりに携わるように。勉学に励みながらも生活のために家業を手伝い、30代の時、8代目に就任。地道な努力により平成八年には有限会社を設立。江戸時代から受け継がれた伝統の味『徳永飴のあめがた』を今なお、多くの人たちに提供している。


若者たちへの
メッセージ

競争社会の世の中、自分に克つことが一番大切だと思いますね。決して挫折することなく自分と戦って、そして克たなければ、道は拓けていかないと思うんです。テレビではよく「すぐキレる」とか、「自殺」なんていうことが取り上げられてますが、辛抱や我慢は人生につきものなんです。怒ったり腹かいたりすることにエネルギーを費やすよりも、いい知恵を出すことに力を入れてほしいと思いますね。


徳永飴総本舗 代表取締役社長

江口 輝海 さん

中身で勝負です!

 数十年前まではあちこちで売られていたこのお菓子も今では県内にわずか数店舗で作られるのみとなっている。その一つが徳永飴総本舗。江戸時代から200年にわたってこの『あめがた』を作り続ける歴史と伝統のある店だ。

 現在8代目になるご主人、江口輝海さんは、飴づくり歴43年の大ベテラン。作り始めたのは何と中学2年の時。

  「朝3時に起きて、仕込みをしてから学校へ行き、帰ったらまた翌日の準備の繰り返しでした。父親が戦死し、家計を助けるため仕方なかったのですが、初めはこの仕事が嫌で嫌で、本当にやりたくなかったんです。」

 学校の合間の手伝いというよりも、店の仕事に追われてろくに勉学に励めないという少年時代、それでも江口さんは生きていくために、夜間の専門学校に通い、昼間は懸命に働いた。

 「今でこそ、『徳永飴のあめがたがほしい』とわざわざ足を運んでくれるお客さまがいらっしゃるまでになったのですが、当時はほそぼそと、食費がまかなえる程度にやっているだけだったんです。でも、それじゃいつまでたっても生活が変わらないと思って、人一倍どころか4倍も5倍も努力しました。スーパーなんてありませんから、行商のようにして自転車で売って回って。それもお金がないから物物交換。それを闇米で換金したり、食料にしたり原料にしたりしてまかなっていましたね。」

 店を大きくするために、少しでもいい生活をするためにと努力、我慢、辛抱を重ねる日々。そんな中、江口さんの胸にはいつの間にか飴への愛情が深まり、飴づくりに対する熱い情熱が芽生えていた。

  「嫌々ながら作っていてもいい商品はできない。魂を打ち込まなければ、お客さんは中身に惚れてくれない。あめがたを作るならハートがなければ。そう思い始めたんです。年はもう40近くになってからでしたが。だからこそ、うちの商品は今でも中身で勝負。パッケージはお金さえかければいいものができますが、食べておいしくなければ次また買おうなんて思ってもらえませんから。」

 原材料を吟味し、伝統を守りながらも味への探究心を忘れない江口さんは、まさに職人気質そのもの。だが、いいものを作っているからと決しておごらずお客一人ひとりの声を大切にしている。

  「徳永飴を知ってくれているお客さんがたくさんいる。これが私の財産です。これからは、この徳永飴を受け継いでくれる人を見つけて伝授していかなければと思っています。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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