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No.040


Profile

昭和21年8月、鳥栖市養父町生まれ。鳥栖工業高等学校卒。中学の頃から長距離選手として活躍、高校時代は全国高校駅伝で三年間連続優勝、日本体育大学では箱根駅伝出場、国体優勝など数々の成績を残し、昭和52年引退、同時に白石高校に赴任し陸上部顧問に。現在は同部部員の育成に情熱をかたむける。


20代を振り返って

私の二十代の頃というと、もう走ることだけの人生でしたね。ちょうどオリンピックの強化選手に入ってモントリオールを目指していた時期でもありましたし。今振り返ってみても、やはり全力を尽くすことって大切だなと思いますね。私はマラソンでしたが、今の若い人たちも、どこか長所は持っているのですから、何でもいいから集中できるものを見つけてほしいですね。


佐賀県立白石高等学校 陸上部顧問

三原 市郎 さん

最近は甘くなったと言われるんですが…

 白石高校陸上部男子。ここ数年、連続で全国高校駅伝大会に出場し、七位、六位、昨年は五位と確実に成績を上げている実力校だ。

 授業が終わった同校グラウンドでは、夕日を背に三十余名の部員が体中から汗を流しながら走り続けていた。そしてそのグラウンドの片隅でじっと見守り続ける一人の教師がいる。三原市郎さん、52歳。中学時代から長距離選手として数々の試合に出場、二十代の頃に二度の国体優勝経験を持ち、オリンピック強化合宿にも選ばれたことのある全国レベルの精鋭だ。

 「最近は前に比べて指導が甘くなったと昔の生徒から言われるんですけどね」とは本人談、今だに部員からは『かなり厳しい』と評判(?)の三原先生、その指導の基本にあるのは、毎日練習に出ること。出張であろうと職員会議があろうと、必ず生徒の走る姿を見て、叱咤激励しながらコンディションをうかがう。体は毎日変わるものだから、直接見て、接していないと心配なのだという。

 走り終わった部員はそれぞれ三原先生の元へ来て、自らのタイムと体調を報告する。アドバイスを受けると、またその足でグラウンドへ向かう。冒頭にも書いたように、同陸上部の記録は、全国でもかなりのもの。しかし、普通科の進学校ということもあり、練習時間は他の高校に比べると極端に短いのだとか。早練が当たり前と言われる長距離もこの高校ではできない。それでもこれだけの成績が獲れるのは、このマンツーマンの指導の賜物なのだ。

 長距離のメンバーがグラウンドを走り続ける中、ひたすら筋力トレーニングを続ける数人の姿がみえる。聞けば、足を故障した生徒たちだという。

 「全員坊主頭でしょう。足を故障したら、坊主になるという約束なんです。うちの部は調髪をしてもいいのですが、故障の他に、成績が下から10%以内に入ったり、生活指導を受けたりしたら坊主になるという3つの条件をつけているのです。ただし、自己記録を抜いたら、また調髪にしていいことにしているんですよ。」

 スポーツだけではなく、学力も、生活面も含めて、高校生として最低限のことはやるべきだという三原先生の方針だ。

 現在、部員たちは11月9日に行なわれる県大会へ向けてのラストスパート。この大会を制すれば全国高校駅伝大会だ。メンバーは、昨年5位に入賞した時の選手が4人入っており、巷ではかなりのところまでいけるとの見通しも。12月20日、ブラウン管の中で白石高校のゼッケンが映り、笑顔を見せてくれることを大いに期待したい。



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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