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No.038


Profile

昭和35年、有田町生まれ。西九州大学家政学部食物栄養学科卒業後、家政科講師に。平成元年に徳幸製陶所に就業しながらテーブルセッティングの研究を始める。エレガント・ライフ・アカデミーに学び、ジョン・ロバートフィニッシングスクールへ。翌年、トップコーディネイツを設立。現在、テーブルセッティングスクール「天使のテーブル」を開講中、県内外の学校の講師や企業のコーディネイトプロデュースにも多様に関わる。


20代を振り返って

私の20代は、自分では努力しているのになかなかうまくいかないことばかり。でも、今思うとそれが今の自分を導いたんだと思うんですね。失敗があっても、逃げないで邁進すれば自分を見つけることができると思うんです。私の考えを押しつけようとは思いませんが、豊かで自由も尊重されている今、若い人達に「将来こうなりたい」といった大きな夢を持つ人が少ないようです。ちょっとクサいですが、大志を抱いて自分をしっかり見つめていくところに人生があるのではないかなと思います。


テーブルコーディネーター

田中 ゆかり さん

大事なのは心のもてなし

 地元・有田を愛し、有田の器を日本に、そして世界に広めようと日々活動しているのは、陶芸家や窯元だけではない。田中ゆかりさんは、有田焼の美を研究し、さまざまな場所で有田の器を使ったテーブルコーディネイトを通して有田焼を人々に知らしめている生粋の有田人だ。

 田中さんの事務所は、有田町内のビルの3階にある。ベージュ色の殺風景な外観だが、ドアを開けると真っ白いカーテンとアンティーク調の家具が上品に置かれ、事務所とは思えない落ち着いた空間が広がっている。少し前までパーマをかけていたという田中さんは現在、純日本女性を思わせる黒髪のストレートボブ。丁寧な言葉遣いと心配り、終始笑みを絶やさない姿勢がその印象を一層強くさせる。

 もともと家政科(食物栄養)の講師をしていた田中さん、20代も終わりに近づいた頃、食事をする時のおもてなしの心を勉強したいと一念発起、地元の製陶所で働きながらテーブルセッティングの研究を始めた。そして翌年には独立。決して順風満帆ではなかったが、意気込みと努力、そして周りの人たちに支えられ今があるという。

 田中さんの仕事は、佐賀・有田でテーブルセッティングの教室や施設のトータルプロデュース、佐賀県窯業技術センターをはじめ各地の高校や大学、婦人部会などの講師等々。県内はもちろん、福岡をはじめ全国各地に出かけることも多い。さぞかし移動が不便だろうと察するが田中さんは有田を離れようとは思わないという。

 「有田で育った私ですから、有田の器は大好き。もっともっとこの器のよさを広げていくためにはやはり地元で活動するのが一番ですから」と微笑む。

 ところで、“コーディネイト”とか“セッティング”というと、聞き慣れない言葉のためか『高価な器で経済的に余裕のある人がする』といった高級なイメージを持つ。しかし、“誰もが毎日の食卓の中でやっていらっしゃること”と田中さんは言う。

 「食事をする時に、食卓に茶碗を並べる行為が、すでにテーブルセッティングなんです。ただ、そこで大切なのは、その行為の中に、家族やお客さんを喜ばせたいなという愛情を持って行なうこと。もちろん教室や講義ではテクニックも教えていますが、技術よりもまずは心。愛の気持ちでテーブルを飾ることによって、それが何となく現われ、相手の人にも何となく通じる−−。それが一番のおもてなしになるんじゃないかなと思うんです。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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