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No.020


Profile

1959年4月、千代田町に生まれ、1歳の時に神埼町に。地元の小中高校を卒業し、西南学院英文学科へ。卒業後英語教諭として三瀬中、上峰中を経て2年前に三瀬中の米国研修後、エイズ教育に取り組む。


三瀬中学校教諭

中島 正登 さん

子供たちに心の教育を!

 趣向を凝らしたオリジナリティあふれる講演で、県内外を問わずエイズ教育に飛び回っている先生が佐賀にいる。中島正登さん、三瀬中学校の英語教諭だ。

 中島さんがエイズについて感心を持つようになったのは、92年に文部省の米国研修に行った時のこと。ニューヨークで、かまぼこ板のようなものに名前と死亡年月日を書いてある粗末な墓を発見。それがエイズ感染者の墓だった。大きなショックを受け、日本の将来を案じたという。その年の暮れ、生徒の一人が学年通信の中に“大人たちは、エイズや性行為について遠回しにしか教えてくれない”と書いてあるのを見て、「生徒が求めている教育をしなければ」と決意、それからというもの機会ある度にエイズ関連の資料を集め、今では保存ビデオが300本を越えるという。

 中島さんの授業や講演は赴任先の学校であれば道徳やLHRの時間を使って、その他は、要請があった学校に出向いて一時間程行なう。そしてその内容も一風変わっている。現代の生徒にあわせ、収録したビデオを用いて年代が近い薬害エイズの被害者の生き様を紹介し、関心を向けさせる。

 また、性の問題にも正面からぶつかり、エイズ感染者の性交渉シーンを見せることもある。それは,決して興味本位ではなく、差別や偏見というものをあらためて考えてもらうための題材として。そしてその結果、多くの生徒が反応を示し、感動の声を挙げているのも事実だ。

 正しいと思った道をつき進むのは、元来の性分。ポジティブに生きる中島さんは、エイズ教育の活動をしながら、エイズや不治の病で亡くなっていった人々の生き様を見て“果たして自分はこれまで何をしてきたのか”と自らの生き方をも考え直したという。その残りの人生を何か社会に貢献したい、とアイバンクや腎バンク、骨髄バンクに登録した。「でも、それでもまだまだ」と中島さん、これからも情熱のある限り「エイズ教育の伝導師」としてたくさんの生徒にエイズ教育をしていきたいと切望する。

 「エイズは他人事ではないのです。ピンとこないかもせれないですかども、こういう人(HIV感染者)は事実、佐賀にもいるんだということを知ってほしい。そしてエイズの知識や医学的予防法を知ることももちろん大切だけども、一番のエイズワクチンは心の教育。エイズについての関心を持たせ、感染者の生き様から自分の行動を振り返ったりする心、そして偏見や差別をなくすというのも同時に養ってほしいのです。」

 中高生の殺伐とした事件が相次ぐ昨今、若者への教育の一つとして「これぞ」と思われた人は、一度中島さんの話を聞いてみては?



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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