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No.010


Profile

昭和23年、佐賀市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、29歳の時に実家へ戻り、旅館「あけぼの」の4代目に。平成7年に発足した「佐賀ユーモアの会」の発起人。現在、事務局長として明るく楽しい佐賀を目指し、活動中。


「佐賀ユーモア協会」事務局長

音成 日佐男 さん

好きな言葉

泣くは人生、笑うは修業、勝つは根性。 (花登 匡)

 佐賀に『佐賀ユーモア協会』というものがある。何をするのか。ユーモアを勉強し、ユーモアのある人間、地域、日本、世界にしようと活動する会だ。

 この協会設立の発端は、今回紹介する音成日佐男さんと佐賀市文化会館の館長である貞森比呂志さんの3年前の会話にさかのぼる。「佐賀は真面目な人が多い」「真面目なのは良いが、もっとユーモアのある人が増えれば、笑いの絶えない、明るい地域が作れる」「ユーモア精神を広げる会を作ろう」……と、超簡単に紹介すれぱこんなもんだ。平成7年1月に発足。『ユーモアで、佐賀を明るく、楽しく、元気に』を会則とし、反対に消極的、排他的で理屈っぽくなってしまうと、会員資格を失う。結構厳しい。

 「会員は、約百数十名。会員は真面目な人とおもしろい人の両極端。前者は、これをきっかけにおもしろい人間になりたいと願い、後者は、専門的にユーモアを勉強しようというタイプです。」

 にわかや川柳、落語、ユーモア話術といった部会に分けて、あくまで楽しく活動中。この会の事務局長を務める音成さんは、笑いについてこのような認識を持つ。

 「笑う門には……というように、笑いは何事にもいい。外国では、紳士・淑女は一流のユーモリストでもあり、ユーモアのセンスは、指導者の絶対条件になったりもしています。そんな意味を考えても、佐賀にもっと笑いがあれば、もっといい地域になるのではないかと思っています。しかし、人を笑わせるのはもちろん、自分で笑いを絶やさないというのも、なかなか難しい。自分も常々、笑うことを心がけているんです。」とはいうが、さすが事務局長だけあって、柔和で、とても気持ちのよい笑い声を聞かせてくれる。

 音成さんの本業は、来佐した著名人などもよく利用ずる老舗旅館、あけぽのの4代目社長。四歳の時に先代から引き継ぎ、日本の伝統文化を大切にしたこの旅館を守り抜いてきた。音成家には、代々伝わってきた『汗かき、恥かき、頭かき』という家訓のようなものがある。これは、労働をして汗をかき、恥を恐れず積極的に取り組み、頭をかきながらいろいろなことを考えよ、という意味なのだそう。今の旅館の評判も、この教えを受け継いできたからなのだろう。

 また、日本文化を伝えていくのも、音成さんの大切な使命。畳や障子、襖といったハード面だけでなく、四季折々の季節感を入れた料理や茶花などの装いにも工夫。そしてもちろん、『笑い』の伝統文化も。毎年8月に行なわれる『あけぼの納涼寄席』は、来年で12回目を迎える。寄席芸や落語は、日本の伝統的な笑いであり、ユーモア。しかし、最近は笑いの質が変わったと音成さんは言う。

 「昔はテレビのお笑いにひっくり返って笑い転げていました。笑いには人を救う笑いや人を刺す笑いがあり、最近の笑いは人を刺すウィットやブラック系が主流のようです。豊富な伝統文化から笑いの本質を学ぴ、笑いのセンスを磨いてほしいですね。」

 今がいいのか、昔がいいのか。昔を知らない我々には分からないが、そこまで言われてみると、昔の笑いというのを味わってみたくなる。(今まで、笑いの佐賀征服宣言が一番だと思っていたのだが…)そして、音成さんより、我々の世代へ向けてもう一言。

 「21世紀には、老人中心の世の中になり、社会の活力が失われます。そんな時、社会に流されていくだけではなく、自分たちの社会は自分たちでつくっていくんだというパワーを持っていてほしい。人の目を気にすることなく、正しいと思ったことはやり通す。多いに個性的であってほしい。実は、『佐賀ユーモア協会」の延長線上には、そんな意図も含まれているのです。」



※プロフィールなどの記述は「月刊タウン情報さが」掲載当時のものです。

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