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小学生から大学生、総勢80名のメンバーを率い、佐賀市文化会館大ホールを湧かせたティーンズミュージカルSAGA。昨年12月、旗揚げから2年弱で多くの観客を前に、見事演じきった子ども達の指揮をとるのが、主宰する栗原さんだ。
栗原さんは、地元の中学、高校を卒業後、喫茶店経営、それまでは、演劇の世界とは一切関係のない進路を歩んでいた。
「どちらかというと、音楽一本で、バンドやってました、フォーク系の。だから、曲をつくったり、人前で演奏したりするのは好きだったし、気持ちよかったけど、演劇というものには、当時は関心なかったですね。むしろ、『人前で演じるなんて(照れくさくて)恥ずかしい!』と思っていました」。
そんな栗原さんに転機が訪れる。ミュージカルを始めることになったのだ。
「22歳の時、軽い気持ちで脚本を書いて、大谷短大の先生に見せたところ、『本格的にやってみたら』と後押ししてくれました。それからは、劇団を立ち上げ、脚本を書き、演じるようになりました。」
劇団活動を通じて、不登校児を対象としたフリースクールで演劇などを指導していく中で、バレエ、演劇、音楽などの世界で活躍している人との出会いがあり、『いつか一緒に子供達主体のミュージカルをやりたいね』という目標を語り合うようになった。それが、ティーンズミュージカル佐賀発足の基盤となっている。
「2003年、ティンーズミュージカル佐賀を立ち上げたところ、100名以上の応募がありました。その翌年12月に初舞台。感動の舞台でした。」
そして、2005年、1期生を少し残して2期生が入団した。毎週土・日曜練習に加え、公演日が近づくと練習日が増える。
「子供だからって甘やかしたりはしません。自分の意志で入団してきたんだから。練習態度が悪い団員には『もう来なくていい』とはっきり言います。習い事じゃないですからね」。
一見、厳しい一言のようだが、反論の余地はない。自分で決めて、自分の意思で入団している子ども達の目は、真剣そのもの。練習風景は、昨今取りざたされている「子供の集中力低下、冷めている」などという固定化された概念が当てはまらない空気に包まれている。
「子供が一生懸命取り組んでいる姿を見ていると、応援しなきゃって思います」とはフロアの隅で練習を見守るある父兄の一言。演劇というファクターを通して、何かをつかみ取っている子供の姿が見えるのだろう。栗原さんは言う。
「自分は演劇が好き。子供を育成するとかいう大それたことをしているつもりはないんですが、何かに打ち込んで、輝けるような場を作ってあげるのは、やはり大人の務めなのではないかと思います。だから、大人として、大人の世界のルールで子ども達と接していくことが、(子ども達の)成長につながるのであれば、これほどいいことはないですね」。
気負いのない自然体で子ども達と向き合う栗原さんの今後の目標は?
「地域公演などを通じて佐賀を面白くしたいですね」。
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